猫の寿命を伸ばす可能性を秘めたキャットフード『AIM30』から新フレーバーやサプリなどが登場
ペット用品の製造販売を手がけるマルカンのペットフードブランド「サンライズ(SUNRISE)」から、猫の健康維持をサポートする総合栄養食『AIM30』の新商品が発売されました。
猫は祖先であるリビアヤマネコが中東の砂漠などに生息していたことから、少量の水でも生きられるように、尿を濃縮する機能が発達した動物。
しかし、濃いオシッコを作るには腎臓に大きな負担がかかっているため、猫が歳を取ると腎臓病になりやすいと言われているほか、一度ダメージを受けた腎臓は回復することがないことから、慢性腎臓病(腎不全)は猫にとって不治の病として知られています。
そんな猫の腎臓病の治療薬として、近年注目されているのが「AIM(エーアイエム)」。
「AIM」は一般社団法人AIM医学研究所代表理事・所長の宮崎徹氏が、スイスのバーゼル免疫学研究所在籍時に発見した血中タンパク質。
通常は体内で病気の原因となるゴミにくっついて掃除する役割を果たしているものの、ネコの場合は先天的にAIMが活性化せず、腎臓にゴミが蓄積して病気になりやすいことを同氏が突き止めて2016年に論文を発表。
早い時期からAIMを定期的に与えてゴミ掃除をしておけば、ネコの腎臓病の発症や進行を抑えることができると考えられています。
マルカンでは今年の3月、このAIMの働きを活性化する成分(アミノ酸 A-30)を配合することによって、猫の健康をサポートするキャットフード『AIM30(エーアイエム サーティ)』を発売したところ、SNSなどで話題になり品切れになるほどの人気を獲得。
今回は全国に供給できる生産体制が整ったことから、従来のチキンフレーバーに仔猫用を加え、フィッシュフレーバーが新発売されているほか、A-30配合のサプリメントやトリーツ(特別なおやつ)などもラインナップに追加されています。
『AIM30』は腎臓の健康維持に配慮し、ナトリウムの含有量を調整した猫用の総合栄養食。室内で過ごす成猫の下部尿路を健康に保つため、マグネシウムやリン、カルシウムなどの含有量を調整。毛玉の自然な排泄をサポートする食物繊維や、お腹の健康をサポートする乳酸菌、皮膚被毛の健康をサポートするオメガ3脂肪酸を含んだローストアマニ、健康維持により免疫を保つアガリクスやセサミンなども配合されています。
新製品の発売に際して、共同開発者の宮崎徹氏は「猫が本来持っているAIMの働きを、フードに配合された成分がサポートします。若いうちから継続して摂取することにより、健康が維持されることを期待しています。」とのコメントを発表しています。
<参考>
・ネコの寿命を伸ばす治療法を開発!その道のりを研究者がつづった書籍「猫が30歳まで生きる日」
・ディズニーの猫キャラクターがキャットフードのパッケージに!モンプチから3種類の限定デザインが登場
・巨大な猫缶モチーフの収納ボックス付き!キャットフードのモンプチから公式ファンブックが登場
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