猫缶のように見えるけど中身は人間用!魚のフードロスを削減する水煮缶「NEKOKAN」
近年、大きな社会問題として注目されるようになったフードロス(食品ロス)。
フードロスとは、つくり過ぎ・食べ残し・売れ残りなどの理由によって「本来食べられるのに捨てられてしまう食品」を指す言葉で、農林水産省のHPによると日本人1人当たりの食品ロス量は1年間で約48kgにのぼり、国民1人当たり毎日お茶碗一杯分のご飯を捨てているのと同じ量になると指摘。
日本でも事業活動や各家庭から発生するフードロスを削減するためのさまざまな取り組みや啓発が行われており、ニュースで取り上げられることも少なくありません。
そんな中、漁業における未利用魚問題に取り組んでいるパウダートレーディング社から、猫缶風さかなの缶詰「NEKOKAN(ねこかん)」が発売されました。
両手をそろえてじっと前を見つめる可愛らしい猫のイラストがデザインされた缶詰で、ぱっと見た印象ではキャットフードが入った猫缶のようにも見えますが、中に入っているのは人間が食べるために水煮されたお魚。
素材となっているのは味は美味しいけれど知名度が低かったり、規格外のサイズであったり、体に傷がついていたり、加工が大変などの理由で廃棄されてしまっている「未利用魚」ばかりなのが特徴です。
使用している魚の種類は「いさき」「とびうお」「ほうぼう」「すずき」「にぎす」「れんこだい」の6種類。
スーパーなどのお店では見慣れない魚も多く含まれていますが、素材の味を楽しめるように塩分控えめの味付けになっていて、だし巻き卵やアクアパッツァなど、美味しく食べられるレシピ集が同封されているため調理に悩む心配もありません。
缶のデザインはキジトラや三毛猫、ロシアンブルーなど6種類がラインナップ。
猫のイラストの横には「No fish,no life!(魚なくして人生なし!)」「MOTTAINYAI(もったいにゃい)」といったフードロス削減を想起させるメッセージが添えられています。
この「NEKOKAN」は人間用の水煮缶ながら、ザルにあけてお湯につけるなどしっかりと塩抜きをすることで、少量ずつ猫用のごはんとして与えることも可能。「いつかは愛猫と一緒に猫缶を食べてみたい…」というネコ好きさんの夢を叶えてくれます。
価格は6缶セットで3,780円。公式オンラインショップ(kachica.stores.jp)にて4月13日より発売中で、魚の種類は季節やタイミングによって変更される場合があるほか、売上の3%は保護猫活動のために寄付されるため、環境だけでなく猫にもやさしい商品となっています。
原材料 :魚(浜田市産)、食塩
内容量 :1缶あたり180g
賞味期限:常温で製造日から3年
<参考>
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