猫なのに頭寒足熱を実践するとは天才か?エアコンの涼しさと廊下の暑さを同時に味わう姿が斬新すぎる

猫は居心地の良い場所を見つけるのが得意な動物。自由に動き回れる屋外はもちろん、家の中にいても気温や時間帯などの状況に応じて、居場所をコロコロと変えるのを見たことがある飼い主さんも多いのではないでしょうか。

キジ白猫のしちべえ君は先日、何とも絶妙な場所でくつろいでいるところを目撃されてしまいました。

2つの空間にまたがってくつろぐ贅沢な猫ちゃん
実際の写真(提供:飼い主さん)

引き戸が開いた隙間にちょこんと座っている猫ちゃん。

一見すると絶妙なポジショニングには見えないかもしれませんが、扉の手前側はリビングでエアコンが効いているため、ひんやりとした涼しい空間になっています。

それに対して扉の奥側は廊下になっていて、当然ながらエアコンは設置されていないため暖かい空気が漂っている空間。猫ちゃんがいるのはちょうどその真ん中で、2種類の寒暖な空気が混じり合う絶妙なスポット。言わば黒潮と親潮がぶつかる潮目のような贅沢な場所に陣取っているのです。

キジ白猫のしちべえ君
普段のしちべえ君

その写真がSNSのXに投稿されると8万件を超える”いいね”がつくほどの大反響。

写真を見たユーザーからは「頭を冷やしてますね」「後ろ足は冷え症にゃのだ」「頭寒足熱を実践する天才猫」「ねこさんやっぱ賢い!」などのメッセージが寄せられ、健康に良いとされる「頭寒足熱(ずかんそくねつ)」を実践している猫ちゃんとして大きな注目を集めています。

飼い主さんのお家では普段、リビングのエアコンが稼動しているためなるべくドアを閉めるようにしているそうですが、猫ちゃんが廊下や他の部屋にいる時は、リビングに入って来られるように少しだけ隙間を開けているのだそう。

そして、この時は仕事へ行く前にお昼ご飯を食べていた飼い主さん。猫ちゃんがいなかったので少しだけドアを開けていたものの、内心は「ドアを閉めたいな」と思っていたのだと言います。ところが、ふとドアの方に目をやると、いつの間にか絶妙な場所で休憩している愛猫の姿を発見。

猫ちゃんがドア付近にいること自体は珍しくないため、最初はあまり気にならなかったそうですが、2つの空間にまたがってくつろぐ姿に「ぜいたくな過ごし方をしているな」と感心。その光景が面白かったことから思わず写真を撮影したのだとか。

ドア付近にいることが多いしちべえ君
ドアの近くが定位置ニャ

傍から見ると、涼しいリビングと暖かい廊下の中間に位置することは、なかなか合理的な行動のように思えますが、飼い主さんの印象は違ったようです。

「ドア付近はよくいるところなので、実はそこまで涼しさは関係なかったんじゃないかなと思います。なんとなく寝そべったところがちょうどあそこだったって感じで、しちべえは多分なんも考えてないと思います。普段からおばかなことをしょっちゅうやっているので!」

この猫は「しちべえ」君という名の男の子(生後10ヶ月)。性格はとにかくやんちゃ坊主で、お家の中では寝て、ご飯を食べて、トイレに行って、いたずらして、家をかけまわって遊ぶの繰り返し。いかにも子猫らしい元気いっぱいな過ごし方をしているのだそう。

イタズラ盛りな子猫ちゃん
イタズラ盛りな猫ちゃん

飼い主さんのお家にやって来たのは昨年、引っ越しを機に動物を飼いたいと思っていたところ、里親募集サイトでたまたま見かけたのが生後1ヶ月だった「しちべえ」君。子猫のうちからお迎えしたいという母の希望があったことと、個性的な顔の柄に惹かれたこともあって、家族としてお迎えすることにしたのだとか。

それから9ヶ月が経った現在、飼い主さんに猫に感じる魅力について聞いてみると「やっぱり自由気ままなのがいいなと思います。ペットというよりは友達みたいな感じで、近くへ来たときに話しかけたり、気分じゃないときはお互い離れた場所にいたりと、そんな自由な過ごし方が心地よいです。可愛くてたまらないし、しちべえという猫がすごく好きなので、帰宅してしちべえを見るだけで一気に疲れがふっとびます。」と、すっかり猫の虜になってしまった様子。

お家に来た頃のしちべえ君
お家に来た頃のしちべえ君

また、「日本の至るところでお迎えを待っている動物がいるので、ペットを飼うことを検討されている方は、ぜひご一緒に人生を過ごされてはいかがでしょうか。」とも語り、保護動物のことを思いやる心優しいメッセージを寄せてくれました。

取材協力:レイ(@R28_2525)さん

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