「今日はママがいいの!」抱っこを拒否する猫ちゃん、必死でポールにしがみつく姿が可愛すぎると話題に
いつもなら気にしないけれど、今日はどうしてもそんな気分じゃない…なんてことは、人間であればよくあること。そして、それは猫ちゃんでも同じなのかもしれません。
キジトラ猫のチコちゃんは、先日、気分じゃないのに抱っこされそうになったことから、キャットタワーのポールにぎゅっとしがみついて抵抗の意志を表示。その様子がSNSのXに公開されると、1万を超える”いいね”が寄せられるなど大きな注目を集めています。
中腰になりながらポールに両手を回して、しっかりと抱きついている猫ちゃん。
これは人間がその場を離れたくない場合にも自然とやる行動ですが、人間の指は長いので両手の指を絡ませればホールド力がアップするため、抵抗する際には合理的な行為と言えます。
一方、猫ちゃんのお手々は指が短いため両手を重ね合わせるメリットは薄く、両手をずらして10本の爪をポールに食い込ませた方が有効なはず。にも関わらず人間と同じような体勢を取るのは何故なのか、猫の不思議な生態が垣間見える興味深いシチュエーションです。
それにしても、チコちゃんの表情からは真剣さがヒシヒシと伝わってきますが、どうしてこんなに抵抗しているのでしょうか。
一部始終を目撃していた飼い主さんに話を聞いてみると、この時は飼い主さんに甘えようと思って、リビングで鳴きながらアピールしていたというチコちゃん。すると、そこへやって来た息子さんの姿を見て「捕まっちゃう!」と思ったチコちゃんは、急いでキャットタワーへ登って逃げることに。
しかし、手を伸ばしてきて捕まりそうになったため、ポールへしがみついて抵抗する作戦に変更。その瞬間を捉えたのが冒頭の写真なのだとか。
チコね 今日は絶対やなの。 pic.twitter.com/zUcyRQmYyg
— えー (@neikoneikou) April 13, 2024
この写真だけ見るとちょっぴり可愛そうにも思えますが、実はチコちゃん、いつも息子さんのことから逃げているという訳ではありません。
ママ的な存在の飼い主さんに対してはないそうですが、兄的な存在の息子さんに対しては「かまっていいよ」「少しだけならいいよ」「今はヤダ」と3パターンの気分があるのだそうで、この時は飼い主さんに甘えたい気分だったことから「今はヤダ→逃げる」という判断をしたようなのです。
実際、息子さんがリビングへ入って来た時に、チコちゃんは「あ!まずい!」という顔をしたそうで、その後もすぐにキャットタワーの方へ逃げたため、飼い主さんは「絶対イヤ!ママがいいの!という心境だったと思います。」とチコちゃんの気持ちを推測。
小さな女の子が駄々をこねるように「ママがいいの!」と足にしがみついてる姿を思わず連想してしまったと言います。
とは言え、気分によってはOKなこともあることから分かる通り、これはチコちゃんと息子さんの間ではコミュニケーションの一環で、ポールにしがみついて抵抗する姿は普段からよく見られる光景。
また、チコちゃんは優しくて穏やかな性格のため、その反応は表情が変わったり、しがみつきながら「イヤ〜」と鳴いたりする程度。息子さんに対して猫パンチを繰り出したり、噛みついたり、「シャーッ」と威嚇することもありません。
そのため、今回の件についても飼い主さんは「また始まった」と微笑ましく見守っていたそうです。
この後、3分ほど粘ったものの、息子さんに捕獲されてしまったチコちゃん。
「結局はお兄ちゃんにひっぺがされて(笑)『可愛い可愛い』と抱きしめられていました。この段階になると抵抗せず素直にされるがままなのですが、いつも最後にはそうなりますね(笑)」と、どうやら捕獲後は大人しくなる様子。
それでも、はがされない時は7〜8分でもポールにしがみついてるのだそうで、縄のボロボロさ加減から過去の抵抗っぷりが伝わってくるかのようです。
飼い主さんによると、抱っこをする時以外の息子さんとチコちゃんの関係性は、「人間とネコだけど、じゃれあう仲良し兄妹って感じです。」と、かなり良好な様子。今度は「ママがいいの!」という気分じゃない時に、息子さんが抱っこしに来てくれると良いですね。
取材協力:えー(@neikoneikou)さん