不機嫌そうな表情で人気の猫「グランピー・キャット」が死去、5/14に飼い主さんが公表
不機嫌そうな表情から「Grumpy Cat(グランピー・キャット=機嫌が悪い猫)」と呼ばれ広く親しまれていた猫が5月14日、米国アリゾナ州にある自宅で息をひきとったことを飼い主さんのタバサ・バンデセンさんが明かしました。
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本名が「ターダー・ソース(Tardar Sauce)」というこの猫は、2012年4月4日生まれの女の子。
生まれつき顔が不機嫌そうに見えたことから、飼い主さんが2012年9月にインターネットの掲示板(reddit.com)に写真を投稿。最初はフォトショップで加工された画像ではないかと疑われてしまったため、YouTubeに動画を投稿し直したところ疑念が払拭されて瞬く間に世間の話題に。
米画像共有サイト(imgur.com)では投稿からわずか48時間で103万回の閲覧数に達し、YouTubeに投稿された動画はすぐに何百万もの再生回数を記録するほどの人気ぶりで、その後発売された彼女をモチーフにしたグッズは飛ぶように売れて書籍の出版やテレビCMにも起用。
2014年には自身が主役の映画「グランピー・キャットにとって最悪のクリスマス」にも出演するなど、世界で最も有名な猫として知られており、本記事の執筆時点ではTwitterが153万人、Instagramが260万人、Facebookが856万人と猫のアカウントとしては桁外れのフォロワー数を誇っています。
足の長さはマンチカンのように短く、毛色はラグドールやスノーシューなどにも似ていますが、実際には混血種で正確な品種は不明。母親である短毛の三毛猫や、父親である灰色の縞模様の猫とは外見的にまったく似ていないのだとか。
そして独特な不機嫌そうな表情の原因は、猫の「小人症(=小猫症)」の影響である可能性が高いとされています。
小猫症は、ホルモンの異常により成長が子猫くらいの体格で止まってしまう先天性の病気(別名:ドワーフキャット)。
もちろん不機嫌そうな表情に見えるからといって、実際にいつも気分が不機嫌なわけではなく、抱っこされたり撫でられたりするのが大好きな普通の猫ちゃんなのだとか。
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体が小さいこともあってか定期的に獣医の元を訪れて診察を受けており、健康状態は良好であるとされていましたが5月14日の朝に他界。死因は尿路感染症による合併症とのことで、家族の腕に抱かれながら静かに息を引き取りました。
飼い主さんによると、「Grumpy Catはこれまでに世界中の何百万人もの人々の笑顔を支えてきました」「彼女の精神は、世界中のファンを通じて生き続けるだろう」と愛猫への思いを綴っています。
(C) Grumpy Cat Limited