猫が化け物に恋をする!不器用な2人が心を通わせていく物語を描いた漫画「小さな紳士と山の化け物」
猫の紳士が無邪気な化け物に恋をする物語を描いたラブコメ漫画『小さな紳士と山の化け物』の第1巻が刊行されました。
本書はKADOKAWAが運営するウェブコミック配信サイト「コミックNewtype」で連載されている同名作品の第1話〜7話までを収録した単行本で、ちょっと気取り屋の猫紳士が、体は大きいけれど心は優しい化け物の「お嬢さん」に恋をするという異色のストーリー。
主人公は「ネロ」という猫の紳士。人あたりが良く品行方正でいいやつだけれど、昔から誰かを好きになったことがなく、自分には恋愛感情なんて存在するのだろうか……と思っていた、どこか冷めた性格の持ち主。
そんなネロはある日、花の市場がある町を訪れるために、村人から危険だと忠告された山をひとりで越えることに。そこで遭遇してしまったのが大きな体に恐ろしい見た目をした山の化け物。
あまりの恐ろしさにネロは動けず、食べられてしまう……と思った次の瞬間、化け物がせきをきったように話し出してびっくり。ファッションやお喋りがとっても大好きで語り出したら止まらないかと思えば、相手を怖がらせてしまったことに傷ついてしまう一面があるなど、見た目とは裏腹に心の中は可愛らしいお嬢さんだったのです。
それを見たネロは、世間の噂とは真逆で無邪気な「お嬢さん」のことを、もっともっと知りたいという感情がふつふつと湧いてきて、生まれて初めて恋をしてしまう――。
化け物の見た目と心のギャップや、不器用な2人が少しずつ心を通わせる姿に、心を惹きつけられてしまう本作。物語が進むにつれて主人公ネロとお嬢さんの過去も徐々に明かされていきます。
著者はコミックエッセイ『猫パン日記 幸せを運ぶねこと厄よびパンダ』の作者で、猫好きとしても知られる漫画家の「ぬら次郎」さん。
小さい頃からずっと「猫と化け物」が好きだったというぬら次郎さんは、両者を組み合わせたらいい漫画ができるかもしれない、という思いつきから『小さな紳士と山の化け物』の制作を開始。恋に不器用なネロがお嬢さんと少しずつ心を通わせていく日常がほのぼのと描かれている一方で、2人には父親にまつわる辛いエピソードを持っているいう意外な共通点も。これは著者自身の体験から親に完璧を求めてしまう子ども心を表現していると言います。
そのため、本作では恋愛を描いているだけでなく、子どものために親ができる事という点についても描かれているほか、辛い過去を抱えながらも幸せの形を見つけようとする物語を通じて「自分の幸せはどこにあるのか」を考えるきっかけになってもらえたら、との思いが込められているのだとか。
そんな本書の発売を記念して連載元のコミックNewtypeでは、2022年3月10日(木)~4月3日(日) 23:59までプレゼントキャンペーンを実施中。
公式Twitter(@ComicNewtype)をフォローしてキャンペーンツイートをRTすると、抽選で3名に著者の直筆サイン入りコミックスをプレゼントしてもらえます。
<参考>
・猫が支配する世界を描いた衝撃のマンガ作品、待望の単行本が発売&作者インタビューも公開
・徳川綱吉がネコになって蘇るニャ!謎の霊力で世の理不尽に立ち向かう物語「猫将軍ツナヨシ」
・吉田類さんが通いそうな猫の居酒屋が舞台、人気の猫マンガ「トラとミケ」の第2巻が登場
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