花畑で寝転ぶネコから鍋に入ったネコまで、ねこ好き向けの最新ぬり絵ブック『猫と花のある日々』
近年、日本の出版業界でもすっかり定着した感のある大人の塗り絵。
何かとストレスを感じやすい現代社会において、塗り絵は集中した実感や達成感により精神的な安定が増しやすく、気分転換になってストレス解消にも役立つほか、指や手を動かすことから脳の活性化を促す効果があるとも言われています。
先月刊行された『毎日の暮らしでみつけた小さな幸せ ぬり絵 猫と花のある日々』もそんな書籍のひとつ。
本書はたくさんの猫たちと、きれいなお花に、ファンタジーな要素を盛り込んで描いた絵を楽しめる塗り絵ブック。
登場する猫は、子猫、親子猫、ぽっちゃり猫などさまざまで、お花畑で寝転んだり、お花にスリスリしたり、草むらに隠れたり、窓辺でお昼寝したり、ダンボールや鍋に入ったり、ワンちゃんとたわむれたりしている姿など、とってもキュートな下絵をたっぷりと収録。色とりどりの花が咲いている風景の中で、可愛い猫たちが代わる代わる顔をのぞかせる光景は、まるで夢の中のワンシーンのようです。
使用する画材は色鉛筆やカラーペンなど好きなものでOK。色を塗るだけで作品が完成するので、絵を描くのが得意でない人でも手軽に楽しむことができます。
著者は猫と花が大好きだという、イラストレーターの愛川 空(あいかわ そら)さん。
花のモチーフなどをボールペンや水彩絵具によって用いて描く制作スタイルで、都内を中心に個展やグループ展を開催。これまでに『24 色の色鉛筆付き!! 心がやすらぐ 花のぬりえセット』『ぬりえBook 花日和 花だより』『小鳥と旅する花のさんぽ道 ぬり絵 世界の花と風景』『旅でみつけた花のさんぽ道 ぬり絵 美しい島々の花と風景』などの書籍を発表しています。
本書はそんな愛川さんが、世界中の花のある風景をモチーフに描いた癒やし系ぬり絵ブックの最新刊。
モデルになっている猫たちは、これまで一緒に過ごしてきた猫や、家族・友人が飼っている猫、外出先で出会った猫たちなどで、「そこには、日々の暮らしで見つけた小さな幸せそのものがありました。」と著者自身が語っているように、日常に潜んでいるけれど意識しないと見落としがちな大切な存在にフォーカスしています。
また、色を塗ろうとすると「きれいに塗らなければ」「ミスをしないようにしなければ」と気負ってしまいがちですが、堅苦しいルールにとらわれず、思うがままに好きな色で、自分だけの世界を作り出せるのが塗り絵の魅力。
忙しくて時間がない時は少しだけ塗ってみたり、気分が乗らない時は無理して塗らずにパラパラと眺めたりするだけでも、リラックスできて気分転換になりそうです。
その他にも、書籍には描き上げた作品をそのまま送れるポストカードが付いてるので、お便りを送りたい友人知人の顔を思い浮かべながら塗ってみるのも楽しそうな一冊となっています。
<参考>
・100匹の猫を収録!指定色を塗るとイラストが現れる「パズルぬりえ」最新刊のテーマは猫
・本物そっくりのネコも描ける!注目作家による初の技法書『超絶リアルな色鉛筆画のテクニック』
・SNSの人気猫がニャンと塗り絵に!「おとなのスケッチ塗り絵シリーズ」最新刊は猫まみれ
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