住職やおかみの言葉と、猫たちの写真に癒やされる!那須の長楽寺から新刊『6匹の猫と住職』が登場
住職さんが猫に囲まれながら朝食を食べる光景で話題のお寺、栃木県の那須・長楽寺から新しい書籍が刊行されます。
長楽寺は寛永7年(1630年)に創建されたと伝えられる400年以上の歴史を持つ古寺。境内には疫病神の一種である疱瘡神(ほうそうがみ)を祀った神社があり、幕末期には祈願によって天然痘が治癒したという言い伝えが残っているほか、現在は那須三十三所観音霊場の第12番札所でもあり、准胝観音を祀った観音堂には巡礼者が訪れています。
一方、6匹の猫が暮らしている長楽寺は猫と会えるお寺としても有名で、住職である鈴木祥蔵さんは毎日、朝勤行の後にごはんを食べながら猫たちにオヤツをあげるのが日課。
25万人のフォロワーを抱えるお寺の公式Twitterでは、住職が自分のご飯を食べながら、猫たちに代わる代わるオヤツを与える映像が日々公開されており、癒やされる人が続出しています。
住職の朝ごはん。 pic.twitter.com/KbUsTP1SIE
— 那須の長楽寺 (@nasu_chourakuji) April 9, 2022
長楽寺にたくさんの猫がいるのは、2010年に生後2〜3ヶ月だった「ミー子」という猫を保護したのが始まりで、翌年に6匹の子猫を出産。そのうち3匹が家族になり(残る3匹は里子)、2020年には新たに2匹が加わって、現在は6匹の猫が暮らしている大所帯です。
そんな長楽寺の猫が6匹に増えてから、初めて刊行されるのが『6匹の猫と住職 あるがままに暮らす那須の長楽寺』という書籍。
本書はお寺の何気ない日常を、かわいい猫たちの写真や、住職&おかみさんの言葉と共に淡々と紹介していく書籍で、「自分は悟りも開いてないし偉くない。他の人よりちょっとだけ仏に近いだけ」と語る住職の言葉はとてもシンプル。
「生きる意味なんて考えない」「人生はなりゆきまかせ」「ちゃんとしなくてもいいんじゃない」など、肩肘張らないメッセージが読む人の心にスッと染み入ってきます。
また、長楽寺ファミリーの詳しいプロフィールも掲載されていて、人間の方は住職をはじめ、SNS担当のおかみさん(住職夫人)と、おねえちゃん(長女)。
猫の方は母性あふれるみんなの母さん「ミー子」を筆頭に、マイペースなお嬢様の「ひーちゃん」、人見知りでおっとりさんの「まー君」、甘えん坊でやんちゃ坊主な「シロ君」、ツンデレおてんば姫の「こーちゃん」、好奇心旺盛な「たーくん」の6匹について、名前の由来や性格、お気に入り、得意技など、未公開エピソードを交えながら紹介しています。
猫たちの写真も見応えたっぷりで、SNSには載っていない子猫時代の写真や、高評価が多かった写真を「蔵出し写真館」として公開しているほか、ミー子のガイドで境内をめぐる長楽寺ツアーは、まるでお寺を実際に訪れて散策しているかのような気分に浸ることができます。
その他にも、なぜ長楽寺がSNSを始めることになったのか。その意外な理由や、寺を訪れる人の打ち明け話に耳を傾けることへの思いについて、おかみさんが述懐。お寺のSNSにはなかなか登場しない、おねえちゃんのつぶやきも見どころのひとつです。
巻末ページには、切って使える住職の朝ごはんペーパースタンドが「おまけ」として付属しており、猫に囲まれながらの朝ごはん風景を自宅で再現して楽しめる仕掛けも。
「二十歳で住職を継ぎ、妻と娘、猫6匹と那須の片田舎の寺で平々凡々に暮らしています。ところがいま私が朝食をとる風景を25万人もの方が見ているとか。でも私の毎日は変わっていません。そのありのままの暮らしをお話ししました。面白い話は何もしてませんが、よかったら読んでみてください」とは、本書の刊行に寄せた住職のコメント。
心にしみる住職の言葉と猫の写真を眺めているだけで、心がほっと休まる一冊となっています。
<参考>
・巻頭グラビアには長楽寺の猫&住職さんも登場!旅行誌まっぷるの猫版『にゃっぷる』第2弾が刊行
・猫の写真を眺めて賢くなれる!?含蓄のある言葉が頭にスッと入ってくる『にゃんこ四字熟語辞典』
・何かに集中している猫は面白い♪ 必死すぎるネコの写真集シリーズ第3弾は『一心不乱』なニャンコたち
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