猫の性格や特徴を元に擬人化してくれる!画家のアトリエを兼ねた絵画オーダー店「3軒のねこと庭」
京都の中心部から電車で30分ほど南に位置する宇治市。
平安時代に紫式部が書いた恋愛物語「源氏物語」の舞台として登場する同市は、古代より京都と奈良を結ぶ交通の要衝として発展し、世界遺産の平等院鳳凰堂や宇治上神社など歴史的建物が多く残っているほか、名産の宇治茶を使ったグルメを楽しめるお店や土産物屋が建ち並ぶなど、京都でも有数の観光エリアとして知られています。
そんな宇治観光の中心地、宇治橋通り商店街に今年1月オープンしたのが、猫を飼っている人なら訪れてみたい「3軒のねこと庭」というお店。
店名からは何のお店なのか推測するのが難しいですが、じつはここ、人間社会を猫を通して表現している画家・田嶋香里さんのアトリエで、店内にはたくさんの猫の絵がところ狭しと飾ってあり、オーダーメイドで猫の絵画制作を依頼することができるのです。
猫の写真を元にイラスト化する作家やサービスは珍しくありませんが、同店では「もしも愛猫が人間だったら…」という視点で絵を描いてくれるのが特徴的。一口に猫と言っても性格は人間のように千差万別で、それぞれの個性をエピソードを交えながら語れるのは、一緒に暮らしている飼い主さんしかいません。
「3軒のねこと庭」は作家が客と直接話しをしながらヒアリングを行うスタイルで、写真や性格・特徴・好きなものなどを元に、擬人化した猫のアクリル絵画を制作。「お食事マナーがとっても綺麗」「虫や鳥、日向ぼっこが大好き」「外で思い切り遊ばせたい」など、一つ一つのストーリーに沿って作品が描かれていきます。
納期は2ヶ月ほどで、価格はハガキサイズ(16,000円)〜絵画F6サイズ(90,000円)まで様々なサイズにて依頼することが可能。絵画のオーダーメイドと聞くと敷居が高くなってしまうことから、店内には猫の絵画だけでなく、画家の作品を雑貨にしたアイテムなども販売されています。
猫を擬人化する自身の作風について「人間で表現すると重いことも、猫で表現するとクスッと笑え明るい気持ちに変わることを願います」と語る田嶋さん。
3月から5月にかけては百貨店でのイベントにも出展が予定されています。
■2021年3月24日(水)〜3月29日(月)
愛知県名古屋市千種区星が丘元町14-14
星ヶ丘三越8階「猫のアート展」
■2021年4月28日(水)〜5月4日(火・祝)
三重県四日市市諏訪栄町7-34
近鉄百貨店 四日市店 1階「3軒のねこと庭」5階「ねこのグッズ&アート」
<店舗情報>
店名:3軒のねこと庭
時間:11:00〜16:00
営業: 木・土・日
京都府宇治市宇治妙楽166-24
<参考>
・350点の猫アートが大集結!浮世絵から現代美術までを展示する「猫まみれ展MAX」札幌で開催
・横尾忠則は愛猫の死にどう向き合ったのか?91点の肖像画でつづった画文集「タマ、帰っておいで」
・もしも猫の体がお菓子だったら…?スイーツデコアートの展示会「チョコレート美術館」
(C) TAJIRO.