猫のラブラブな姿に癒やされるニャ〜♪ 島猫の愛情表現ばかりを収録した写真集「キス猫」

外の厳しい環境で暮らしている野良猫は、怪我をしたり体力を消耗しないようにするため、無用な喧嘩を極力避けようとする習性があります。

例えば、なるべく他の猫と会わないようにする、会ったとしても気づかないふりをする、会っても近づかないようにする、視線を合わせないようにするなど、その行動はさまざまですが、時には衝突を避けるために譲り合ったりするなんてことも。

距離を取って警戒し合う2匹の猫のイメージ写真
猫は意外と平和主義

しかし時には、仲良し家族のように群れを成していたり、恋人同士のように親しげに寄り添い合っていたりする猫を見かけることもあり、その微笑ましい光景は私たちの心を和ませてくれます。

そんな外猫たちの愛情表現をテーマにした写真集が2月18日にワニブックスより刊行されます。

simabossnekoさんの猫写真集「キス猫 すりすり、ぎゅっ、と。」の表紙
「キス猫 すりすり、ぎゅっ、と。」

本書はゆったりした時間が流れる日本全国の島々をめぐって、のびのびと暮らす猫たちの自然な触れ合いの瞬間をとらえた写真集で、チュッと鼻キスをしたり、熱烈ハグをしたり、ぴったり寄り添い合う姿など、愛くるしい猫たちの写真約100点が収録されています。

海辺で日向ぼっこする2匹の島猫 by simabossneko
気持ちよさそうに日向ぼっこ
5匹で群れて歩く島猫の親子 by simabossneko
珍しい5匹の親子ショット
仲良く寝転ぶ2匹の島猫 by simabossneko
足蹴にされてもおこらニャい

著者は猫の写真家として活動しているsimabossnekoさん。


もともと旅好きで全国を巡っていたというsimabossnekoさんは、昔から猫好きでもあったことから猫島に行ってみようと思い立ち、訪れたとある島で堂々としたボス猫に遭遇。そのふてぶてしくも可愛いしぐさに魅了されたことがきっかけで、カメラを手に島へ通って猫の撮影をするように(simabossnekoという名前も、よく見るとシマボスネコ!)。

島で猫を撮る時は3日~5日ほど宿泊し、時間をかけて実施。ゴミを持ち帰るなど現地のルールを遵守するのはもちろん、島民の人々への挨拶(こんにちは、お邪魔しております等)をして、コミュニケーションを取りながら撮影を重ねているのだそうで、これまで日本全国で訪れた島の数は30以上。撮影した写真はインスタグラム(@simabossneko)で公開しているほか、写真展の開催、テレビ・雑誌に写真を提供するなど幅広い活動を行っています。

みんなで寄り添って暖を取る島猫 by simabossneko
島猫撮影のプロフェッショナル

新たに発売される写真集は、simabossnekoさんが2017年から約2年半の間に島々をめぐって撮影した写真の中から、とっておきの瞬間を捉えた作品を厳選したもので、愛くるしい猫たちの仕草や表情が満載。

当編集部では特に印象に残っている猫を聞いてみたところ、真っ先に挙がったのが、貫禄たっぷりの表情でカメラを見据えるオス猫(下記写真左)。

島のボス猫と寄り添うキジ白のメス猫 by simabossneko
ジロジロ見てんじゃないニャーよ?

横にはメスのキジ白猫がうっとりした表情で寄り添っていますが、このオス猫は島で一番モテるボス猫で、温厚な性格と愛嬌のある大きな丸顔でメス猫を魅了。本来はオス猫がメス猫にアプローチをするのが一般的なのにもかかわらず、メス猫の方が夢中になるというモテぶりで、島では実際にメス猫がぞろぞろと彼を追いかけている光景を何度も見かけたのだとか。

島で暮らす猫たちのシビアな恋愛事情が伝わってくるようなエピソードですが、町中でも2匹以上の猫が一緒にいるところに遭遇したら、是非とも仲良しな写真を撮ってみたいところ。

ーー猫が愛情表現をしている瞬間を撮影するコツなどはあるのでしょうか?

時間をかけて猫達と接し、猫たちが気にしなくなる空気のような存在になれるよう意識しています。猫たちがこちらを気にせず自由にしている時、ふとした瞬間に愛情いっぱいのしぐさが撮影できる時があります。(simabossnekoさん)

ぱぱっと短時間で撮影するというよりは、じっくり時間をかけて距離を縮めていくとシャッターチャンスが訪れやすいようですね。

桜の花道を仲良く歩く2匹の猫 by simabossneko
お花見デートなのニャ

そんなワンポイントアドバイスをくれたsimabossnekoさんのファースト写真集となる本書。仲睦まじい猫の姿を見るのが大好きな人はチェックしてみては。

書名:キス猫 – すりすり、ぎゅっ、と。
著者:simabossneko
仕様:単行本(ソフトカバー):92ページ
出版:ワニブックス
発売:2020年2月18日

ワニブックス
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画像提供:simabossneko

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