猫の声を演じるのは…福山雅治・仲里依紗・長濱ねる!長崎出身の著名人7名が結集した動画が話題に
猫は撫でたり触れ合ったりするだけでなく、眺めたりゴロゴロ音を聞いているだけでも心身がリラックスして、癒やしの効果を与えてくれる稀有な存在です。
近年ではそんな猫のチカラを借りて地域おこしをする自治体の例もあり、山口県周南市では人口流出を食い止めて市外から人を呼び込むシティプロモーション活動の一環として、周南市(しゅうなんし)にちなんだ「しゅうニャン市」と称するプロジェクトを過去に展開。
猫のシルエットをデザインしたオリジナルのペーパーバッグを作成したり、ネコの肉球をデザインしたご当地ナンバープレートを発行していたほか、宮崎県都城市では同市出身の俳優・温水洋一さんと黒猫がコラボしたコンテンツ「ぬことぬっくん」を配信して市の魅力などを伝える取り組みを行っていました。
そんな中、新たに猫プロモーションを開始したのは長崎県。
日本の地方圏では人口減少や高齢化により、地域づくりの担い手不足という課題に直面していますが、総務省ではそうした課題を解消するために、移住した「定住人口」や観光に来た「交流人口」だけではなく、地域と多様に関わる外部の人材(=関係人口)が地域づくりの担い手として期待されると指摘しています。
長崎県ではこの「関係人口」の創出や拡大につながるよう、同県に興味・関心を持ってもらうことを目的として「長崎の変」という新プロジェクトを開始。
長崎出身である福山雅治さんをクリエイティブプロデューサーに迎え、県の内外から長崎県を元気にするアイデアを集め、変化をおもしろがりながら、新しい変化やチャレンジを応援するという試みで、プロジェクトの第1弾として、人口減少数が多い長崎県を応援するスペシャルムービー「長崎の変、はじまる」が3月18日よりYouTubeで公開されています。
気になる動画の内容は7匹の猫が順番に登場して、人口減少に悩む長崎の街を眺めながら問題を提起し、未来へのメッセージを語り合うというもので、登場する猫の写真はすべて長崎県で撮影された保護猫や地域猫。その声役として出演しているのが福山雅治さん、役所広司さん、仲里依紗さん、前川清さん、蛭子能収さん、長濱ねるさん、髙田明さんという長崎出身の著名人たち。
映像では猫語や長崎弁を交えたセリフが飛び交い、「ニャンてこった」「長崎は変化が少なくて面白なか」「お墓の文字も金色だし」「長崎はねぇ、好奇心とアイディアをねぇ、掛け合わせてねぇ、面白がるのがねぇ、得ニャのよ」「そんな長崎やけん、今こそまた面白かことば起こすチャンスじゃニャい」「それ、よかねぇ」「さぁみなさーん、今なら長崎の魅力に、変化もセットでおつけしまーす」など、長崎の現在を見つめつつ、盛り上げていこうとするストーリーが展開していきます。
声役(CV=キャットボイス)を紹介するテロップは、「猫山雅治」「役所猫司郎」「猫里依紗さん」「にゃん川清」「蛭子猫収」「にゃが濱ねる」「髙田にゃきら」といった具合に、それぞれ猫っぽさを感じさせる名前になっていて、遊び心もたっぷり。
スペシャルムービーの制作は、コロナ禍によりスタジオに集まって収録するのが困難なことから、別々の場所で猫のセリフを録って重ねるなど、主にリモート中心で実施。
収録の感想について尋ねられると、長濱ねるさんは「お仕事で長崎弁を話すことはなかなか無いので、故郷を思い出して温かい気持ちになりました」とコメント。蛭子能収さんは「長崎は、流れ星がすごく綺麗。皆さんにもぜひ見に来てもらいたい」と長崎の魅力について語っているほか、役所広司さんは「この映像を観て、皆さんのお顔から笑顔が出て、その笑顔が力になって長崎の街も人も元気になることを祈ってます!」と地元の人々にエールを送る一面も。
また、自ら企画・制作に携わる福山雅治さんは、「長崎に住む保護猫、地域猫たちにもご参加いただき立ち上がった今回のプロジェクト。長崎の人も文化も、自然も動物たちも、みんなが楽しみながらより良い長崎の未来に向けて前に進んで行くきっかけとなるプロジェクトになれば」とコメントを寄せています。
<参考>
・黒猫と温水洋一さんの不思議な物語とは?2人の共同生活を描いたコンテンツが年末まで毎日配信
・ネコの肉球をデザインしたご当地ナンバー、山口県の周南市が交付開始
・猫も遊べるネコ型ドローンをドコモが開発!飛行船のように屋内を移動できる「にゃろーん」
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