もふもふのネコ科動物がミュージックビデオに!那須どうぶつ王国が「マヌルネコのうた」を公開

栃木県那須町にあるテーマパーク型の動物園「那須どうぶつ王国」が2021年4月16日、人気のネコ科動物「マヌルネコ」のミュージックビデオを公開しました。

まさかのオリジナルソング

那須どうぶつ王国は東京ドームの約10倍ほどある敷地内に、アーケード型の「王国タウン」と牧場形態の「王国ファーム」のエリアを設け、草食動物や小型動物、鳥類など600頭以上の動物を飼育・展示している動物園。

昨年には世界最小級の野生ネコで”砂漠の天使”とも呼ばれている「スナネコ」の繁殖に国内で初めて成功し、4頭の赤ちゃんが誕生して大きな注目を集めたほか、順調に成長した今では可愛らしい姿で来園者を魅了するなど、何かとスナネコが話題に登ることが多い動物園として知られています。

大人気のスナネコ

同園では人気動物の飼育展示だけでなく、野生動物や環境の保護・保全・啓発にも力を入れており、その一環として飼育されているのが「マヌルネコ」。

わたしがマヌルネコですニャ

マヌルとはモンゴル語で「小さなヤマネコ」を意味する言葉で、1500万年前から姿が変わっていないと推定される、ネコ科の中では最も古くから生存している種の動物。

イランから中央アジア、モンゴルなどの乾燥した高地の岩山に生息していて、厳しい冬の寒さに耐えるため体毛が長く密集して生えずんぐりとした体型に見えるほか、緩くカーブした小さな耳も特徴的で、その可愛らしい風貌から知る人ぞ知る人気のネコ科動物として親しまれています。

思わず触りたくなるような毛並み

そんな那須どうぶつ王国の公式Twitterでは、今年の4月1日に一本の映像を投稿。

そこにはマヌルネコ主演で「マヌルネコの歌」を近日公開すると示唆されていたものの、「虚構か?」「現実か?」と意味深な言葉が添えられており「#エイプリルフール」のタグも付いていたことから、ネタ的な投稿かと思われていました。

ところが今回、突然マヌルネコの歌を正式に公開。2分18秒の映像には、もふもふした毛並みのマヌルネコの可愛らしい仕草や表情が映し出されているほか、身体的な特徴や希少性、飼育スタッフしか知らない裏情報などが盛り込まれていて、楽しみながらマヌルネコについて知ることができる内容となっています。

しかし、なぜ本当にマヌルネコの歌を作ろうと思ったのか。

同園によると、マヌルネコはワシントン条約附属書Ⅱに記載されている将来絶滅の危険性が高い野生希少動物で、野生では雑菌が少ない高地に生息しているため、感染症に弱く飼育下での繁殖はとても難しいと言われていると指摘。

この魅力的なマヌルネコのことを動物好きの人だけではなく多くの人々に知ってもらい、その生息環境や野生の姿を想像してもらうきっかけをづくりをしたいと考えたことから、マヌルネコの歌を制作することを決断したのだとか。

と言っても軽いノリのような感じで作った映像&楽曲ではなく、視聴してみるとなかなか本格的。

MVのワンシーン

デジタルコンテンツの制作は、国内外の広告賞や数多くの話題作を手掛け、2020年には世界最大級の映像コンテストで日本一にもなったクリエイティブ・ディレクターの富永省吾氏を起用。

マヌルネコの生き生きとした躍動感や距離感の近さなど、実際に飼育している同園だからこそ撮影できる映像素材を使ってマヌルネコの持つ個性を表現しています。

富永氏は映像だけでなく歌詞も手掛けているほか、作曲および歌唱はジャズ・ミュージシャンの菊池成孔氏とのユニット「FINAL SPANK HAPPY」のボーカルとしても知られるシンガーソングライターの小田朋美氏が担当。

リズミカルな曲調とシュールな歌詞がクセになる仕上がりで、希少動物の保全も織り込んだ新しい映像作品となっています。

那須どうぶつ王国によると、マヌルネコの歌の発表に合わせて「当園が取り組む野生動物や環境の保護・保全・啓発活動に興味を持って頂けると嬉しいです。」とコメントを発表。

企業が自ら発表したエイプリルフールネタを本当に実現してしまうケースはたまに見かけますが、動物園としてはなかなか珍しい試み。ネコ科好きな人や動物好きな人はもちろん、興味を持った人はチェックしてみては。

<参考>
マヌルネコの2頭の名前が決定!那須どうぶつ王国が命名式を開催&記念キャンペーンも実施中
昨年ブレイクした砂漠の天使「スナネコ」待望の写真集が発売!成長記録や飼育の裏話も収録
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(C) Nasu Animal Kingdom

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