江戸&明治の猫アートを鑑賞できる「ニャンダフル!浮世絵ねこの世界展」仙台のギャラリーで開催
江戸時代や明治時代に活躍した浮世絵師のネコ作品を展示する「浮世絵ねこの世界展」が本日から仙台駅近くにあるギャラリー、Mini Mori(ミニ モリ)で始まりました。
日本では古来より、猫が人々の生活に深く寄り添ってきました。
武光誠氏の著書「猫づくし日本史」によると、もともと猫は中東で生まれたものが1世紀頃にインドにもたらされ、2世紀頃には仏典をネズミから守るために寺院で飼われるようになり、日本に伝わったのは6世紀の半ば頃。中国経由で遣唐使によって仏教の伝来とともに連れてこられたのが一説とされています。
その後は、時代時代によって猫の扱いや飼われ方は変わっていき、猫にとって不遇の時代を過ごすこともありましたが、江戸時代の後期になると猫ブームが到来し、浮世絵など多くの作品に登場するようになります。
本展では、そんな浮世絵で描かれた猫の作品を7つの章に分けて展示。
斬新な発想で多くの作品を生み出し「奇想の絵師」とも呼ばれた猫好きな浮世絵師・歌川国芳を始め、「名所江戸百景」の中で哀愁に満ちた猫を描いた歌川広重、美人と共に猫を描いた歌川豊国、歌川国貞、渓斎英泉などなど、江戸時代から明治にかけて活躍した浮世絵師たちが描いた、さまざまなネコ作品を鑑賞することができます。
第1章 猫のプロフィール
第2章 お茶目な猫たち
第3章 国芳と猫と美人たち
第4章 猫は美人が好き
第5章 猫は子どもの友だち~猫と子どもは仲よし~
第6章 楽しくユカイな猫の国~猫のおもちゃ絵~
第7章 化け猫ものがたり~妖怪になった猫~
関連イベント企画
展覧会の期間中は、猫や浮世絵に関するさまざまな企画が予定されています。
■写してニャン割
展覧会に愛猫の写真を持参すると写真が会場入り口に展示してもらえるほか、当日券が100円引きで入場できる割引サービスが受けられます。
※L判サイズまでのプリント写真を持参
※写真の返却、他の割引との併用は不可
■また来てニャン割
展覧会に来場した際の半券を、後日再来場する際に持参すると当日券より200円引きで入場できる割引きサービスが受けられます。
※他の割引との併用は不可
■ペット猫のお悩み相談室
仙台市初となる猫専門動物病院みやぎキャットクリニックの院長・岡田季之先生に、猫の飼い方や病気、しつけなどの悩みについて相談することができます。
日時:2017年5月7日(日)
:2017年5月21日(日)
時間:各日14:00〜(60分程度)
会場:TFUギャラリーミニモリ 2F第4展示室
講師:みやぎキャットクリニック 岡田季之院長
定員:各回30名
申込:公式申込ページ
■浮世絵の魅力紹介講座
浮世絵の歴史や作品を制作する過程の解説など、浮世絵の魅力について紹介してもらえる情報満載の講座。参加費は無料ですが本展のチケット・または半券が必要で、事前申し込み制となります。
講師:仙台市博物館 副館長 内山淳一氏
日時:2017年5月15日(月)14:00〜
会場:TFUギャラリーミニモリ2F 第4展示室
定員:20名
<事前申込>
「氏名、性別、年齢、郵便番号、住所、電話番号」を記載してハガキ、またはFAXで申込。応募締切は5月10日まで。
〒980-8660(住所不要)
河北新報社企画事業部「浮世絵」の魅力紹介講座 係
FAX:022-211-1221
■猫島「田代島」と浮世絵ねこの世界展 鑑賞ツアー
日本にある「猫島」の中で、最北端に位置すると言われる石巻市・仙台湾内に浮かぶ田代島。国内外から多くの猫好きが訪れるこの島を日帰りで訪れ、「ニャンダフル!浮世絵ねこの世界展」の解説までセットになった猫づくしなツアーが発売されています。
日程:2017年5月15日(月)
発着:仙台駅東口
料金:大人1名7,900円
定員:40名(最小催行人員30名)
申し込み・問合せは河北トラベルまで
TEL:022-211-6960
時間:9:30~17:30(月~金)
ニャンダフル!浮世絵ねこの世界展
期間:2017年4月28日(金)~6月4日(日)
時間:11:00~18:00(月〜金)
:10:00~17:00(土日祝)
※入館は閉館の30分前まで
休館:火曜日(5月2日は開館)
入場:1,000円、大高生700円、中学生以下無料
会場:TFUギャラリー ミニ モリ(仙台駅東口)
<会場アクセス>
宮城県仙台市宮城野区榴岡2−5−26
東北福祉大学仙台駅東口キャンパス内
展覧会は1ヶ月以上の期間にわたって開催され、「また来てニャン割」などの割引サービスも充実していますので、期間中に何度も足を運んでみるとより楽しめるかもしれませんね。
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