熊本県の猫島で暮らす猫たちの企画展「猫島ありのまま 湯島から」

熊本県の有明海・島原湾に浮かぶ猫島、湯島(ゆしま)で暮らす猫たちの写真などを展示する企画展、「猫島ありのまま 湯島から」が熊本市の新聞博物館にて2018年3月17日まで開催されています。

熊本の新聞博物館で開催されている展示会「猫島ありのまま 湯島から」(C) Kumamoto Nichinichi Shimbun.

湯島とは熊本県上天草市に属する離島で、人口約300人に対して200匹ほどの猫が暮らす周囲4kmの小さな島。

江戸時代初期に起こった天草・島原の乱の際には、天草四郎をはじめとする一揆方の戦略上の要衝となった島で、天草と島原両軍の幹部たちが作戦を練っていた場所であることから、別名「談合島」とも呼ばれています。

熊本県の猫島、湯島(別名:談合島)の写真湯島(談合島)

そんな歴史を持つ湯島ですが、現在は釣りを楽しんだり、歴史的なスポットを巡ったり、猫を眺めながら散策したりできるのんびりとした島。そして熊本県の地方新聞、熊本日日新聞(くまもとにちにちしんぶん)では、湯島を舞台に猫と島民の暮らしを描いた「猫島ありのまま」という人気企画を夕刊で連載しています。

本展はその連載を元にした企画展で、同誌取材班が湯島で撮りためた数万枚にものぼる写真の中から、人々に愛されながら自由気ままに過ごしている猫たちの写真が記事とともに約200点以上も展示されています。

新聞博物館企画展『猫島ありのまま』は、明日16日開幕に向けただいま準備中。湯島の人たちが今回のために新聞紙で作ってくれた人気猫のロースとドヤ顔のオブジェもお待ちしております。 ◆『猫島ありのまま』展 熊本市の熊日本社内にある新聞博物館で1…

熊本日日新聞さんの投稿 2018年1月14日日曜日

会場には、多くの人々に島の魅力を知ってもらおうと、湯島の島民や湯島小の児童たちが新聞紙で製作した猫のオブジェ2体も展示。高さ90cmほどの大きさのあるオブジェで、新聞の連載に登場した2匹の猫(黒白ハチワレ+キジトラ)がモデルになっているのだとか。

連載を読んでいる人はぜひ鑑賞してみたい作品ですね。

さらに来週1月27日(土)の14:00からは、「ねこの秘密(文春新書)」や「ねこはすごい(朝日新書)」などの著者があり、猫博士として知られる西南学院大学准教授の山根明弘氏と、同誌取材班によるトークセッション「島ねこの秘密」が開催。取材の裏話なども語られる予定となっています。

■トークセッション 島ねこの秘密
日程:2018年1月27日(土)
時間:14:00~15:30
熊本日日新聞社 見学者室(2号館 3F)

会場では、湯島の猫写真の中から厳選した写真が絵ハガキになって販売されていますので、鑑賞に訪れる方はぜひチェックしてみては。


猫島ありのまま 湯島から

期間:2018年1月16日(火)~3月17日(土)
時間:10:00~17:00
※入場は閉場の30分前まで
休館:日曜、祝日
料金:無料

会場:新聞博物館(熊本日日新聞社内)

熊本県熊本市中央区世安町172

参考:全国にある10の猫島を現地取材した書籍「にっぽん猫島紀行」

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