譲渡型猫カフェ「にゃんくる川崎店」 が猫エイズに感染した猫スタッフだけの営業を開始
神奈川県にある譲渡型猫カフェ「にゃんくる 川崎店」が4月22日より、猫エイズに感染している猫スタッフだけの運営を開始しました。
この猫カフェの運営母体は、9年前に横浜初の猫カフェ「れおん」を開店して以来、神奈川県で4店舗(横浜、川崎、鎌倉、桜木町)、東京で1店舗(蒲田)を運営している「猫カフェれおんグループ」。横浜店以外の4店舗は、猫の譲渡を目的とした猫カフェとして「にゃんくる」というブランド名で展開していて、「親のいない猫たちの里親探し」と「猫カフェ」を兼ねた施設となっており、これまでに500匹以上もの譲渡実績があります。
同グループが犬猫のレスキュー団体と提携して譲渡活動に取り組んできた中で、猫エイズに感染した猫たちが数多く保護されている一方、そうした猫たちは保護されても譲渡に結びにくい点が課題となっていたのだとか。
そんな猫たちにもチャンスを与えたいとの想いから、猫エイズだけの譲渡型猫カフェを始めたのが川崎店。
猫エイズが陽性の猫は、人間に感染してしまうので触ってはいけない、触った後に他の猫を触ると感染させてしてしまう、などの偏見を持たれがちですが、猫と人間のエイズではウィルスが異なるため、人間が触っても感染することはなく、猫同士の場合でも感染力がそれほど強くはありません。
仮に猫エイズが陽性でも、無症状キャリアーとよばれる表面的には何も症状が見られない状態が4〜5年、場合によっては10年以上続くことも珍しくなく、猫エイズに感染していない猫と同じくらいの寿命を生きることもあります。
猫エイズが陽性であっても症状が発生しなければ、一匹だけで飼育する場合や、陽性の猫同士を多頭飼育する場合には、普通の猫を飼育するのと変わりがないということです。
しかしながら同店の運営企業によると、猫エイズを持つ猫との正しい触れ合い方や関わり方はあまり周知されていないため、差別や偏見の解消を図り、一匹でも多くの猫を幸せにする為の啓蒙活動として、今回の試みに取り組んで行くとしています。
レスキュー団体から26匹の猫エイズ陽性(キャリア)を迎え入れた川崎店では、約20畳ほどの猫ルームで猫たちが飛んだり跳ねたりと自由気ままに過ごしており、レスキュー団体の手厚いケアを経た猫たちは大変人懐っこく、来店者が猫に囲まれることもあるほどなのだとか。
来店者は実際に猫と触れ合ってみたり、猫エイズについての理解を深めたうえで、里親を希望するかどうか検討できるので、気軽に来店することができるほか、普通の猫カフェのように猫と触れ合うことを目的に来店するのも猫たちの医療費支援などに繋がるので歓迎されています。
お近くの猫好きな方は、気軽にお店に遊びに行ってみてはいかがでしょうか。
譲渡型猫カフェ にゃんくる 川崎店
時間:11:00~20:00
料金:最初の30分600円+ワンオーダー制
場所:川崎市川崎区小川町13-21
:セコロTステージ202
JR川崎駅東口より徒歩5分
京急川崎駅より徒歩8分
川崎アゼリア(地下街)36番出口より、徒歩2分
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出典:dreamnews.jp