30分も前からご飯が出てくるのをずっと待っている猫ちゃん、その健気な姿に哀愁が漂いすぎていると話題に

猫にとって食事は生きていく上で欠かせないもの。

ご飯を食べたい時には飼い主さんに向かって鳴いたり、体をスリスリこすりつけたり、喉をゴロゴロと鳴らしたり、フードが保管してある場所を引っ掻いたりするなど、あの手この手で飼い主さんに訴えかけます。

ごはんを催促する猫のイメージ写真
待ちきれないニャ

しかし、中には静かにその時がやってくるのを待つという、異なる角度でアプローチする猫ちゃんも存在します。

Xユーザーのmeg(@megthekitten)さんは先日、愛猫が椅子に座っている1枚の写真を公開。その投稿文には「ご飯出てくるの30分くらい待ってる。」というコメントが添えられています。

哀愁漂う表情で自動給餌器からご飯が出てくるのを待つ猫
物悲しさを感じさせる表情(提供:megさん)

猫ちゃんの表情は、じっと何処か1点を見つめているように見える一方で、ただぼんやりとしているような気もしますし、眠そうにしているように見えなくもありません。これは本当にご飯を欲しがっている状況なのでしょうか。

ところが飼い主さん的には、猫ちゃんがご飯を待っていることに確信を得るだけの理由があるようです。

と言うのもこの猫ちゃんは毎日、自動給餌器からご飯が出てくるのを待つのが日課になっていて、自動給餌器の近くで待機してない時は飼い主さんのところにやって来てジッと見つめているのだとか。

そのタイミングは大体ご飯が出てくる30分くらい前から。ずいぶん前からスタンバイモードになるようですが、待機中の猫ちゃんの目線はほとんど自動給餌器に釘付けになっているのだそうで、実はうつろげに思われた視線は自動給餌器に向けられていたようなのです。

この時の猫ちゃんの気持ちについて、「”飯…食べたい…飯…よこせ…”だと思います。」と語る飼い主さん。この日は「いつもより一段と哀愁漂う顔で待ってるなあ」と感じたのだそうで、そうした背景を踏まえた上で改めて写真を見てみると、心を打たれるものがある気がしてきます。

健気に30分も前から待っていた猫ちゃん。この後は無事にご飯を食べることができたのだそうで、出待ちにも似た地味な努力が報われた格好。一方で、時々ご飯が出てきたことが信じられないのか「夢じゃないですよね…?」と確認するかのように見つめてくる時もあるのだそうで、どれほどご飯を待ち望んでいたのかが伝わってくるかのような、何ともほっこりさせられるエピソードです。

この猫は「メグ」ちゃんという名前の女の子。

12歳の雌猫メグちゃん
現在12歳ですニャ

飼い主さんが仕事を始めたばかりの頃にお家へやってきた猫ちゃんで、連日のハードワークに「もう無理…猫いないと頑張れない…」と思っていた時に、里親募集サイトを見て一目惚れをしたのが、家族として迎え入れることになったきっかけ。とても甘えん坊な性格の猫ちゃんで、普段はご飯を待っていたり寝たりして静かに過ごしているのだそう。

そんなメグちゃんのSNSのプロフィール欄には「猫を愛でるだけのアカウント」と書かれていて、その名のとおり、メグちゃんのゆったりとした日常風景をたくさん公開中。

風呂敷をかぶる猫のメグちゃん
風呂敷姿もお似合い

何気ない表情や仕草を捉えた写真の数々から、いつもメグちゃんのことを優しく見守っていて、とても大切にしている様子が伝わってくる飼い主さん。

猫のどのようなところに魅力を感じるのか聞いてみると、「猫は世界を救うと思っているので、むしろ魅力的じゃないことを探す方が難しいです。存在そのものに感謝。メグには長生きして猫又になってもいいんだよってよく耳元で囁いてます。」と愛情たっぷりに語ってくれました。

取材協力:meg(@megthekitten)さん

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