スーパーの食材で手作りできる!ベストセラー獣医師が考案したネコ用ご飯のレシピ本が登場
今や平均寿命が16歳(人間の年齢に換算すると80歳)に近づくなど高齢化が進んでいる日本の飼い猫。
猫が長生きするために大切なことは、適度な運動やストレス解消、ワクチン摂取、定期的な健康診断など、さまざまな要素がありますが、栄養のバランスが取れた食事は欠かせません。フードは市販の総合栄養食を与えるのが手軽で便利ではありますが、できれば愛する猫のために手作りしてあげたいと思っている飼い主さんもいるのでは。
しかし、気に入らないことがあると「食べない」という態度をとるのが猫というもの。犬と比べて食の好き嫌いが激しいため、手作り食のハードルも高いと言われています。
そんな繊細な猫のために、初心者でも簡単にできる猫ご飯の作り方をまとめた書籍『獣医師が考案した長生き猫ごはん』が2020年11月13日に刊行されました。
<目次>
Part1 季節のレシピと猫ごはんの基本
Part2 ニャンコの食事・健康Q&A
Part3 愛猫のための手作りごはん体験記
Part4 ニャンコと私のおすそわけレシピ
猫のフードレシピ本は他にもたくさん発売されていますが、本書が特徴的なのは、段階を踏んで手作りご飯を食べさせていく「Hop・Step・Jump」方式を取り入れている点。
猫はしばしば予測不能な行動を取るチャレンジングな側面がある一方、食に関しては食べ慣れたフードやオヤツばかりを食べる保守的な生き物。
「食べ慣れていないものに、チャレンジしよう!」という冒険心がなかなかわきません。慎重な性格の猫たちに食べたことのない手作り食を与えるのはとても大変なこと。そこで考えられたのが「Hop・Step・Jump」方式です。
最初は既存のフードにトッピングをしていくことから始め、続いて既存のフードと手作り食の割合を同じに、最後は完全に手作り食へと移行するといった具合で、各ステップへの移行時期は、猫の体調や気分などを見ながら食事を替えていくことを推奨しています。
また、猫の手作り食は長く続けてこそ意味があるもの。
本書では飼い主さんが億劫になって途中でやめてしまわないよう、楽しく気軽に読める構成になっていて、冬には消化器にエネルギーを補う鶏もも肉や、血を養い心を補う鶏ハツを使ったメニューなど、季節ごとにオススメのご飯を紹介しているほか、『ニャンコの食事・健康Q&A』のパートでは「ドライフードやウェットフードより手作り食のほうがいいの?」「手作り食を食べない我が子には?」といった猫に関する素朴な悩みについても解説されています。
著者は往診専門動物病院「chicoどうぶつ診療所」の代表を務める林 美彩さんで、監修者は手作り食を中心に犬猫の養生法を提案するグループを主催している古山範子さん。
昨年、ペット本のジャンルでベストセラーとなった『獣医師が考案した長生き犬ごはん』を手掛けた2名の獣医師による本書は、猫の「食事」と「健康」について総合的に学ぶことができ、愛猫の健康長寿に役立てられる一冊となっています。
<参考>
・Twitterで人気の獣医師が解説!猫の本音や不調のサインが分かる書籍「家ねこ大全 285」
・猫をイメージして5分でリフレッシュ!猫の写真を眺めながら瞑想を学べる書籍「ねこ瞑想」
・元陸上自衛官の広報カメラマンが撮影!写真集「そとねこたちのポートレート」が刊行&展示会も開催
情報提供:SEKAIBUNKA PUBLISHING INC.