米国・フロリダに夏と海が似合う猫がいたッ!ウォータースポーツも楽しむフィッシャーくん
猫の祖先であるリビアヤマネコはもともと昼夜の寒暖差が激しい砂漠地帯に暮らしていて、体が濡れたまま急激に冷えると命を落とす危険がある環境にいたことから、その時の名残で今でも雨に濡れたりお風呂やシャワーを嫌う猫が多いと言われています。
確かに猫の体を洗ってあげようとすると「シャーッ!!」と威嚇されたという飼い主さんの話は、枚挙にいとまがありません。中には大人しく洗われる子もいますが、それはあくまで仕方なくという感じで、体が濡れるようなことを率先して行う猫ちゃんはなかなか見かけませんよね。
ところが、アメリカのフロリダ州では水に入るのを恐れないどころか、頭から水に飛び込む猫がいると話題になっています。
それがメインクーンのフィッシャーくん。
純血種で最大級の猫と言われるだけあって大きな体をしていますが年齢はまだ一歳半。人間の年齢に換算すると20歳ほどで、まさにやんちゃ盛りの年頃。飼い主さんと一緒にウォータースポーツ楽しむのが大好きな猫ちゃんなのだとか。
猫がするウォータースポーツとは一体どんな内容なのか気になるところですが、意外にも人間と同じような遊び方。下記は実際に泳いでいる姿を撮影した映像です。
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嫌がっている素振りはもちろん、慌てたり必死になって手足をバタつかせることもなく、落ち着いた様子で軽快な泳ぎをみせています。こんなに上手に泳げる猫ちゃんなら、夏場は水遊びができてさぞかし楽しいことでしょう。
続いてフィッシャーくんが挑戦しているのはバンパーチューブ。
浮き具の上に座ったままプレジャーボートに引っ張られる人間には大人気の絶叫アクティビティで、猫ちゃん用のためスピードはそこまで出ていませんが、水面を近くに感じるスリルを楽しんでいるようです。
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水上で飼い主さんとの距離も離れているので、普通の猫なら心細くて泣き叫びそうな気がしますが、実に堂々としたもの。
また、スタンドアップ パドルボードにもチャレンジ。サーフボードのような板の上に立ってパドルを漕ぎながら水上を進む世界でも人気急上昇中のアクティビティですが、漕ぐのはもちろん飼い主さん。
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寝そべっているだけで進んでくれるので猫ちゃんはとても快適そう。ボートの先端ギリギリに座っているあたりから、とても水慣れしている様子が伝わってきます。
さらには自ら降りてボートまで泳ぎ出す姿も。
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飼い主のフィン・ウィリアムズさんによると、飼い猫が泳げることに気がつくのにそれほど時間はかからなかったといいます。
最初に水遊びをしたのはプールで、初めは少し浮き具の上にいたけれど、すぐに飛び降りて泳ぎ始めたというフィッシャーくん。犬かきをするように素早く泳いで飼い主さんの元を離れていきます。
プールでの遊びに慣れてくると今度は湾で遊ぶようになり、上で紹介したようなウォータースポーツもこなすようになります。
一方で、ボートで沖合いへ移動する時は時速60kmほどで航行しているにもかかわらず、運転席の前に陣取って自慢の長毛をなびかせながら遠くを見つめている……というロマンチックな一面も。
このアクティブな猫ちゃんはすぐに世間から注目を浴び、ボートの固定器具メーカー、ウォータースポーツ用品メーカー、ペット用のライフジャケットメーカーなど、さまざまなアウトドア企業の広告塔に採用。スポークスマンならぬ、スポークスキャットとして契約を結んでいるのだとか。
FacebookやInstagramで17,000人以上のフォロワーを抱えている人気者のフィッシャーくんについて、飼い主のウィリアムズさんは「みんなに笑顔をもたらしていることがとても嬉しい」と反響の多さに喜びを感じている一方で、「猫は思っている以上に冒険好きであるということに、多くの人が気付いていないと思う」とも語っています。
<参考>
・まるでピカチュウ猫…!?飼い主さんの意外な行動で黄色に染まってしまったタイの猫が話題に
・人間年齢に換算すると150歳!イギリス在住の世界最高齢だった猫「ラブル」が31歳で死去
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Image Credit : instagram.com/fisherthemainecoon