長野県の動物病院、子猫のお世話をするミルクボランティアの募集を開始
長野県の浅間山のふもとにある「あさま動物病院」が2018年5月1日から、2018年度の猫のミルクボランティアを募集しています。
ミルクボランティアとは、母猫や飼い主のいない子猫を自宅で預かり、離乳するまでの約2ヶ月間お世話をしてあげる活動のこと。
毎年猫の出産シーズンである春になると、動物愛護センターなどの公的機関に引き取られる子猫が急増。しかし、生まれたばかりの幼い子猫は自ら食事を摂ることができず、数時間おきにミルクを与えてやる必要があります。また、子猫は自分で排せつをすることも難しく、概ね生後2ヶ月頃までは付きっきりでお世話をしてあげる必要があることから、殺処分の対象になりやすいと言われています。
そのため、この時期になると猫の保護活動を行っている団体が引き取る猫の数も増加することが多く、面倒を見るのが人員的に難しい場合は、子猫が自分でご飯を食べて排泄できるようになるまでの間だけ、一時的に預かってもらうことを目的にミルクボランティアを募集することがあります。
一方、1995年に開院したあさま動物病院は動物の病気を治すだけではなく、地域の人々が家族である動物たちとより充実した生活を送れるように、様々な取り組みを実施。2015年からはひとつでも多くの救える命を救い、新たな飼い主に命をつなぐために、一般の人々を対象にミルクボランティアの募集を行っています。
今月から新たに募集を開始したミルクボランティアは、同院が保護した猫のうち、授乳が必要な週齢の子が自力で固形のフードを食べられるようになる(概ね生後2ヶ月頃)まで預かり、授乳などのお世話をするという内容。
ボランティア活動に必要なミルクや哺乳瓶、飼育ケージ、治療費などの費用は、同院の利用者による募金や病院祭のバザーでの収益などから賄っているため、ボランティアメンバーの金銭的な負担は極力小さくなるように努めているとしています。
1.来院してボランティアメンバーとして登録
2.保護が必要な猫がいる場合は猫と面会
→相性がよく合意できればボランティア開始
3.猫がいない場合は猫が病院に来次第連絡
1~2カ月程度
1.車で同院への子猫の送迎ができること
2.原則として留守時間がないこと
3.ペット飼育可の住宅であること
4.自らが猫を預かり育てること
5.投薬や観察のため週に1回ほど猫と来院
※医療費用は同院が負担
6.預かった猫は必ず同院へ戻すこと
7.事前にボランティアメンバーとして登録する