撫でると猫みたいに尻尾が反応!クッション型セラピーロボット、Qoobo(クーボ)
コミュニケーションロボット「BOCCO」などの開発・販売を行っているユカイ工学株式会社から、しっぽの付いたクッション型セラピーロボット「Qoobo(クーボ)」が発表されました。
「Qoobo」は、そっと撫でるとフワフワと、たくさん撫でるとブンブンと、そして時には気まぐれにしっぽを振って応えてくれる、とっても可愛いヤツ。
撫で方によってしっぽの振り方が変化するので、撫でる人自身が「Qoobo」の反応を解釈するようになり、擬似的な心のやり取りを生み出す狙いがあるのだとか。こんな可愛いクッションにしっぽをブンブンされてしまったら、一日中触っていないと落ち着かないのではと、逆に心配になってしまいそうです。
このロボットは、毎日の生活に癒やしを求める人や、ペットを飼いたくても飼えない人に使って欲しいとの思いから、ユカイ工学の持つロボティクス技術を活用して開発された製品で、もともとは、ユカイ工学の女性デザイナーによる「疲れて家に帰った時、癒やしの存在が家にいてくれたら…」という想いをきっかけにスタートしたプロジェクト。
猫や犬のように癒やしを与えてくれるロボットをつくろうと、動物の「しっぽ」に着目して開発を進め、膝に乗せたり抱き上げたりする時にちょうどいい重さ&サイズ感、そして撫でた時に気持ちの良いと感じる手触りにこだわっているほか、実際に犬猫のしっぽを研究し、その動きを再現する機構やプログラムの開発を行っているのだとか。
Qoobo(クーボ)を実際に撫でた時の反応は、こちらの動画で見ることができます。
また、音声や表情といった機能をあえて搭載していないのも「Qoobo」の特徴です。
猫や犬の外見をして鳴き声を発するロボットは既にいくつか発売されていますが、妙にリアルで多機能、見た目的に「コレジャナイ」感のある製品も少なくありません。
その点、「Qoobo」はクッションにしっぽが付いているだけなので、特定の動物をリアルに連想させるほどではなく、ペット型のロボットというよりも、クッション型のロボットというイメージ。そして、しっぽの動きだけでコミュニケーションを生み出すので、使用する側もシンプルに使うことができます。
犬猫アレルギーの人や、お家の事情でペットを飼えない人、高齢でペットの飼育に躊躇している人などには、とても興味深い製品ではないでしょうか。
また、猫や犬を飼っている人の中には、「愛猫や愛犬のボディに顔を埋めたいけれど、体重がかかるので我慢している・・」という人もいるのではないかと思いますが、クッション型ロボットならこんな使い方もできそうです。
さて、今回ご紹介したしっぽの付いたクッション型セラピーロボット「Qoobo(クーボ)」ですが、本記事の執筆時点ではプロトタイプ製品の発表段階で、今後、市販されるのかどうか等については明らかになっていません。
※追記:2018年夏頃の発売を予定
ただし、明日10月3日〜6日にかけて幕張メッセで開催される国際展示会「CEATEC JAPAN2017」では、ユカイ工学のブースにて本製品が展示発表される予定となっていますので、実物を見ることができそうです。
<会場>
CEATEC JAPAN 2017 幕張メッセ 3ホール
家ライフスタイルエリア ブースNo. H009 ユカイ工学ブース
(2024/11/24 09:23:44時点 Amazon調べ-詳細)
(C) Yukai Engineering Inc. All rights reserved.