東京都が犬猫の譲渡情報サイト「ワンニャンとうきょう」を開設
東京都が2017年11月22日、保護された犬猫の譲渡を啓蒙するための情報サイト「ワンニャンとうきょう」を開設しました。
東京都の小池百合子知事は今年の2月、2020年東京オリンピック・パラリンピックの前年となる2019年までに、都のペット殺処分数をゼロにする考えを表明。
新たに開設された「ワンニャンとうきょう」は、東京都の動物愛護相談センターやボランティア団体などで保護されている犬猫たちを対象に、家族として迎え入れるための譲渡を啓蒙したり、最期まで大切に飼育するための情報配信を目的としたサイトです。
譲渡についての解説や、譲渡を受ける方法、譲渡会の情報、譲渡を受けた人たちの近況報告などの情報がまとめられており、譲渡についての解説ページでは、ペットを飼う時にペットショップやブリーダーから購入する以外の選択肢があることや、子犬・子猫ではなく成犬・成猫から飼い始めることのメリット、譲渡を受けるときの注意点などが掲載されています。
また、実際に譲渡を検討している人には「東京都動物愛護相談センター」と「ボランティア団体」から譲渡を受ける方法について紹介。
東京都動物愛護相談センターから譲渡を受ける場合には、都内在住の20歳以上60歳以下、現在犬や猫を飼育していない、動物の飼育が可能な住居環境、不妊去勢手術による繁殖制限措置を確実に実施することなどの条件が設けられているほか、同センターが主催している譲渡事前講習会の受講が必要など、どのような手順を踏んで譲渡に至るのか細かく解説されています。
一方、ボランティア団体から譲渡を受ける場合には、条件や譲渡までの手続きなどが団体によって異なるため、誤解やトラブルを避けるためにも費用の負担や譲渡後の報告等の条件についてよく話し合い、書面等で確認するなど、注意すべき点が記載されています。
特に、東京都の基準に適合した団体を「東京都譲渡対象団体」として公開しており、東京都の実施する譲渡事業に協力して飼い主探しなどの活動を非営利で行う団体の名称やHPなどを確認することができるほか、東京都譲渡対象団体の開催する譲渡会の日程なども見ることができます。
これらの団体には、東京都動物愛護相談センターから譲渡された犬猫がいる場合もあるとのこと。
その他にも、子供でも分かりやすいようにふりがな付きの動物愛護アニメや、東京都知事からのメッセージ動画なども公開されています。
譲渡を受けて一緒に暮らし始めた飼い主さんたちの近況報告や、保護猫・保護犬とずっと一緒に暮らすための心構えなどもまとめられていますので、都内在住でペットを飼いたいと思っている方は、いちどご覧になってみてはいかがでしょうか。
参考:ワンニャンとうきょう
(C) Bureau of Social Welfare and Public Health, Tokyo Metropolitan Government.