和歌山県が不幸な猫をなくす地域猫対策ガイドブックを公開
和歌山県は、動物愛護条例の一部改正の内容や地域猫対策についての情報を周知するため、リーフレットとガイドブックを作成して公開しました。
同県によると、猫好きなはもちろん猫の問題に関心がなかった人も、それぞれの立場で猫の問題について理解を深めてもらい、住民がボランティアや行政と連携して地域猫対策に取り組む際に活用されることを期待しているとしています。
リーフレットの概要
動物愛護条例改正の目的、猫の所有についての順守事項、飼育についての順守事項、勧告・命令・罰則の追加、地域猫対策の推進について2ページわたりまとめられています。改正の主なポイントは「飼い主の責任の強化」、「地域猫対策の認定制度の創設」、「エサやりのルール化」など。
ガイドブックの概要
地域猫対策が行われるようになった経緯、地域猫対策の役割のほか、不妊や去勢手術を施さずに野良猫に餌を与えているとどのような事態になるのか、猫の繁殖能力の高さとともに解説されています。
地域猫対策の基本的な考え方については、取り組みの準備、計画の作成、周辺住民への説明、計画の認定及び支援、対策の開始などについて4ページにわたり記載されています。(計12ページ)
和歌山県はここ数年、猫の殺処分数が減少傾向にありますが、その数値は全国的に見ても高く、
参考:和歌山県に引き取られた猫が返還、譲渡、殺処分された数
県に引き取られた猫が殺処分される割合は非常に高いという現状があります。
参考: 和歌山県に引き取られた猫の返還、譲渡、殺処分された割合
条例の改正および一連の地域猫対策の推進活動によって、野良猫による排せつ被害を減らすほか、殺処分される猫の数を減らす効果も期待されています。