【これは動けない】酪農家に拾われた小さな仔猫ちゃん、片手で持たれたままスヤスヤと眠ってしまう

小さな身体で一生懸命に生きている動物の姿は、見る者の心を揺さぶるものがあります。

千葉県で酪農家を営んでいる金谷さんは今月、手の中で眠ってしまった仔猫の後ろ姿をSNSのXで公開。その可愛らしい姿が大きな注目を集めています。

人間の片手に持たれて眠る仔猫の後ろ姿
実際の写真(提供:金谷さん)

ゴツゴツした手の中にすっぽりと収まっている、とっても小さな仔猫ちゃん。

猫というよりは少し大きめなハムスター並みのサイズで、言われなければ猫とは分からない小動物のような存在感。その小さな後頭部やポチッと付けたような耳は可愛らしく、眺めているだけで微笑ましい気分になってしまう一方で、どんな顔をして眠っているのだろうか…と気になってしまう後ろ姿です。

この写真がSNSのXに投稿されると、6.8万件を超える”いいね”が寄せられるほどの大反響。写真を見たユーザーからは「ちっこい…尊い…」「手の中が落ち着くのかな?」「胸ポケットに入りそう」「新型のマウスですね」などたくさんのコメントが書き込まれています。

中には「ちょっと落ち着いたかな?」「元気になってますね」といったコメントも見られますが、実はこの日から遡ること2日前。投稿者の金谷さんは、育児放棄された仔猫を拾ったことを明かしていました。

酪農家のお家に拾われた生まれての仔猫
拾われた当時の様子

この時は牛乳をほんの少し何とか飲んだけれど、生きれるのか不安に思われていた仔猫ちゃん。その後、子猫用のミルクを買って与えたところ少しずつ飲み、日が経つに連れて飲む量が増えているものの、ミルクを飲むと眠くなってしまうのか、授乳後に手の中でそのまま寝てしまうことがあるのだとか。

冒頭の写真はそんな瞬間を捉えた一枚で、当時、仔猫ちゃんを片手で支えていた金谷さんは「ちっさいなぁー」「モフモフ」という感情が湧いてくると同時に、「毛玉」のようにも感じられたと言います。

その後、3分くらいすると体勢的にしんどくなり、左手が塞がったままなのも困るためベッドに戻してあげたそうですが、「起きて鳴いてましたね。すぐ寝ましたけどw」と、一瞬手がなくなっていることに気づいた様子の仔猫ちゃん。人間の手に包まれた感触や暖かさが心地よかったのかもしれませんね。

タオルの上で気持ち良さそうに眠る仔猫
ひとりで眠れることも

拾われてから10日ほど経った現在、当初、命が危ぶまれていた仔猫ちゃんは耳が少し立ってきて、目が開くような動きをしていることから、そろそろ開眼するかもしれない良好な状態。金谷さん自身「もう安心だと思っています」と、危機的な状況は脱したように感じているようです。

一方で「これからうまく面倒見れるのか自信がある訳ではありません。」と不安げな思いも吐露。今後、仔猫ちゃんとどのように関わっていこう思っているのか聞いてみると、「今のところ未定ですが、里親に出すかもしれません。」とのこと。保護しなければ今頃亡くなっていたかもしれない小さな命、素敵なご縁があると良いですね。

授乳後に手のひらで即寝する仔猫
授乳後は即寝に限るニャ

今回インタビューに応じてくれた金谷雅史さんは、酪農家を取り巻く経営環境の悪化や牛乳余り問題に警鐘を鳴らしており、SNSのXでは毎月30日にハッシュタグ「#牛乳で乾杯 」をつけて、牛乳を飲んだり乳製品を食べている写真を投稿するイベントを実施中。

最後に読者へ伝えたいことを聞いてみると「牛乳飲んでくださいね!」と牛乳ラブなメッセージを寄せてくれました。

取材協力:ジョンディール@金谷 酪農家(@kanayabeats)さん

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