夏目漱石の記念館オープン企画、70名の作家による猫作品展・吾輩の猫展

東京の千駄ヶ谷〜信濃町間にある佐藤美術館にて11月7日(火)から、現代作家70名が制作した作品を展示する「吾輩の猫展」が開催されます。

現代作家70名が描く、つくる、吾輩の猫展

今年は夏目漱石の生誕から150年を迎える節目の年で、先月には、漱石が晩年の9年間を過ごし、数々の名作を世に送り出した新宿区の住居(通称:漱石山房)跡地に「漱石山房記念館」が建設・開館しました。

漱石山房記念館の外観(wiki-CC0)漱石山房記念館

本展はその開館を記念して行われる展示会で、漱石が美術への造詣が深かったことや、名著「吾輩は猫である」と近年の猫ブームを絡めて企画。タイトルも「吾輩の猫展」と書名をもじった名称となっています。

会場には現在活躍中の日本画家44名、油画家16名、版画・ミクスドメディア6名、立体彫刻4名、総勢70名のアーティストによる猫をモチーフにした作品が展示されます。

吾輩の猫展、展示作品1
吾輩の猫展、展示作品2
吾輩の猫展、展示作品3

展示作品を集めるにあたっては、同館が独自に持つ数千に及ぶアーティストのデータベースの中から、新鮮で斬新な猫を表現するであろう作家を70名選び出し、出品を依頼。

出品者の半数ほどは猫好きで過去にも猫をモチーフにした優れた作品を発表していますが、残りの半数は、動物を描いたことはあるが猫は初めてという作家から、猫どころか生き物すら作品のテーマにするのが初めてという作家も含まれています。

これは、同館の運営目的のひとつに美術学生への奨学を掲げていることや、作家が得意のテーマ以外の作品を能動的に表現することは、自らの表現領域を広げる格好の機会になるとの狙いから、あえて猫というテーマに挑戦してもらっているのだとか。

吾輩の猫展、展示作品4
吾輩の猫展、展示作品5
吾輩の猫展、展示作品6

また、11月18日(土)には、若手アーティストを応援するパトロンプロジェクトイベントにて、出展作家を講師に迎え猫を描くワークショップを開催するなど、一般の人々がアーティストやアートに親しむ会が実施される予定となっています。

パトロンプロジェクト交流イメージパトロンプロジェクト交流イメージ

■パトロンプロジェクトイベント
日程:2017年11月18日(土)
時間:17:00~20:30
会場:佐藤美術館

<ギャラリーツアー>
解説:佐藤美術館学芸部長 立島惠氏
内容:猫展企画の趣旨、見どころ、エピソード等
聞き手:パトロンプロジェクト 菊池麻衣子氏

<ワークショップ>
内容:ステンシル版を使って猫を描く
講師:金木正子氏、川本淑子氏(出展アーティスト)
費用:2,000円
申込:patronproject@yahoo.co.jp宛にメール

吾輩の猫展示、ワークショップイメージワークショップイメージ

<参加アーティスト70名>

■日本画 44名
阿部清子 阿部千鶴 池永康晟 伊藤清子 猪熊佳子 岩田壮平 海老洋 及川聡子 奥村美佳
金木正子 亀井三千代 川本淑子 北村さゆり 絹谷香菜子 木下千春 國司華子 幸田史香
越畑喜代美 顧洛水 齋正機 寒河江智果 坂本藍子 菅原さちよ 關加奈子 染谷香理
財田翔悟 武部雅子 田島周吾 忠田愛 中村寿生 西川芳孝 能島浜江 野地美樹子
長谷川雅也 平野俊一 フジイフランソワ 佛淵静子 松崎綾子 松谷千夏子 京都絵美
森山知己 山下まゆみ 山田りえ 王培

■油画 16名
石黒賢一郎 伊勢田理沙 井原信次 潮田和也 加藤寛史 木原千春 呉亜沙 篠原愛 諏訪敦
中尾直貴 成田朱希 福崎翼 藤原由葵 星美加 牧弘子 本木ひかり

■版画・ミクスドメディア 6名
岩渕華林 金丸悠児 集治千晶 堤岳彦 永井桃子 朴香淑

■立体 4名
井原宏蕗 加茂幸子 染谷義之 富田菜摘

 


~現代作家70名が描く、つくる~吾輩の猫展

会期:2017年11月7日(火)~12月24日(日)
休館:月曜日
時間:10:00~17:00
  :10:00~19:00(金曜)
  ※入館は閉館15分前まで
入場:一般600円、学生400円、中学生以下無料

会場:佐藤美術館

東京都新宿区大京町31-10

出典:prtimes.jp

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