鉄道には猫がよく似合うニャ!「鉄道」 と 「猫と鉄道」写真展
「鉄道」と「猫と鉄道」をコンセプトにした写真展が7月25日から東京・渋谷にあるギャラリーで開催されます。
これは鉄道写真の中でも「鉄道を情景的に捉えた作品」を中心に、2つのコンセプトからなる写真を展示する写真展。東京都渋谷区にあるギャラリー・ルデコの3〜5階の3フロアをジャックし、23名の出展者による作品が200点以上も展示されます。
「鉄道」だけでなく「猫と鉄道」とはなかなかユニークなコンセプトですが、実は本展の企画者である星野俊光さんは元・鉄道少年であり、猫好きな人に有名な大規模写真展「横浜赤レンガ倉庫ねこ写真展」の企画者でもある方なんですね。今ではライフワークとして「東京湾岸のねこたち」をテーマに精力的に撮影を行っているのだとか。
そんな星野さんが企画した本展は、鉄道写真界を席巻する人気写真家の作品が集結するため、鉄道好きな人はもちろん必見なのですが、「猫と鉄道」を精力的に撮影している写真家の作品も多数展示。猫好きな人もこの写真展をきっかけに鉄道写真の魅力に引き込まれるかも!?しれません。
本記事では各コンセプトごとにどのような作品が展示されるのか、少しだけご紹介しますよ。
コンセプト「鉄道」
その土地土地のドラマを映し出す鉄道情景写真として、車両本体の魅力だけでなく、その周辺で生きる人々のドラマや地域性を鮮やかに映し出す鉄道写真の数々が展示されます。
©カレチ
©Ryouji Yamaoka
ローカル線の特集展示や、プロ鉄道写真家が作家として魅せる専門性の高い鉄道写真に加え、2016年に起きた熊本地震により長期不通となっている区間がある「南阿蘇鉄道」、豪雨水害による不通区間がある「只見線」や、利用者の減少により路線廃止が叫ばれている中、様々な取り組みを通して存続への努力がなされている地方鉄道などを捉えたドキュメンタリー性の高い鉄道写真も公開されます。
©Kenko Hoshi
©Yutaka Fukuda
レトロな車両の雰囲気が田舎の美しい風景にとてもよく馴染んでいて、どこか懐かしく温かみを感じられる作品の数々を鑑賞することができます。
<出展作家>
会津善和、大藪琢也、希代真宏 / @カレチ、工藤寿、髙草木裕子、福田豊、星賢孝、星野俊光、宮本快暢、山岡亮治、山﨑友也、吉永陽一、米屋こうじ、Rail-On
コンセプト「猫と鉄道」
一方の「猫と鉄道」では、 古きよき町並みの中を走る鉄道風景には「猫」がよく登場することに着目し、「猫のいる鉄道情景」をテーマとした写真が展示されます。
©Yutaka Fukuda
©punkuma
ローカル線や工業地帯の引き込み線、下町の線路端でくつろぐ猫など、プロの写真家をはじめ、猫写真界で注目を集める写真家が撮影した「思わずほっこり」する猫の写真を鑑賞することができます。
©omu
©Yoshitaka Otsuka
猫は昔から人間に寄り添ってきた動物で「人間のいるところには猫がいる」と言われますが、鉄道と人とをつなぐ駅の風景にもやはり猫が似合いますね。
<出展作家>
渥美大亮、石原さくら、池野武志、大塚義孝、omu、阪 靖之、teru、深川俊一郎、punkuma
会場では大判サイズの写真を中心に約200点の作品が並ぶほか、それ以外にも鉄道や沿線ゆかりの品々も販売。また、インクジェット印刷によるオリジナルフォトブックの展示・販売や、週末を中心に出展作家によるギャラリートークも予定しており、鉄道ファンだけでなく子どもから大人まで楽しめる企画展となっています。
「鉄道」と「猫と鉄道」写真展
期間:2017年7月25日(火)~7月30日(日)
時間:11:00~19:00(火・水・木)
:11:00~20:00(金・土)
:11:00~17:00(日・最終日30日)
※入場受付は終了の30分前まで
会場:ギャラリー・ルデコ(3〜5F)
入場:500 円(小学生以下無料) 当日に限り再入場可
<会場アクセス>
ノスタルジー漂う日本の原風景や鉄道沿線で暮らす猫の姿など、クオリティにこだわった写真作品の数々を鑑賞してみてはいかがでしょうか。
画像提供:Japan Create Co.