西陣織から伏見人形まで、伝統の技で作られた珠玉の猫アイテムが集結!工芸品の販売イベント「にゃんと工芸」が京都で開催

京都市左京区にある京都伝統産業ミュージアムショップで1月15日(日)より、猫をモチーフに作られた伝統工芸品を展示販売するイベント「にゃんと工芸」が開催されます。

猫モチーフの京都伝統工芸品を展示販売するイベント「にゃんと工芸」
ねこ×伝統工芸

同店は京都最大級のイベント会場「京都市勧業館(通称:みやこめっせ)」の地下1階にある、京都伝統産業ミュージアム内のショップ。文化を守り伝える伝統工芸品から、暮らしに寄り添う道具、雑貨やアクセサリーまで、京都の技術を生かした懐かしくも新しい品々が並んでいます。

本イベントの期間中は、西陣織、京焼・清水焼、和蝋燭、伏見人形、紙製品など、猫愛あふれる京都の可愛らしい工芸品が集結。本記事では一足先にその一部を紹介します。

こちらは京焼・清水焼の制作に取り組んでいる陶芸家の八木美詠子さんによる「招き猫カップ」。

陶芸家の八木美詠子さんが制作した京焼・清水焼の「招き猫カップ」
「招き猫カップ」3,630円

着物を身につけ踊るように右手で招く猫と、餅花に鈴や小判を配した、縁起の良さそうなフリーカップ。内側にある滲んだ染付の青いラインが、外側に施した赤絵と金彩を引き立たせている華やかなデザインです。

続いて紹介するのは、美術織物という新たな芸術分野を確立し、数々の功績や作品を生み出した伝統的な織物ブランド「龍村美術織物」によるコインケース。

織物ブランド「龍村美術織物」が制作したエジプト猫柄のコインケース
「3.5ラクトコイン入 埃及の猫」8,250円

2匹の猫が向かい合った絵柄は「埃及(えじぷと)の猫」と名付けられた文様で、エジプト美術のルネサンス期とも呼ばれる「サイス期(紀元前664年〜525年頃)」に作られたとされる青銅の猫がモチーフになっています。

サイス期は広大な宮殿や神殿などが建設され、柱にはパピルスや蓮の花が描かれるなど、美しい装飾が見られた時代。コインケースに表現されているのは、それらを向かい合う2匹の猫の間に配置して新たに構成した文様で、音楽や踊りを好む「豊穣の神・女神の化身」として古代エジプトで愛された猫に想いを馳せながら織り上げた一品。生地はシルク製で使うたびに柔らかな手触りが楽しめます。

会場ではその他にも、多彩な猫アイテムが展示販売されるほか、一部は公式オンラインショップ(mocad-shop.com)でも期間限定で購入することが可能。

売上金の一部は、ねこと人が共に暮らせる優しい世界になることを願い「京都市動物愛護事業推進基金(通称:京都市人と動物が共生できるまちづくり基金)」に寄付される仕組みで、適正飼養の啓発や譲渡の促進に向けた取組、動物愛護週間事業などの動物愛護事業の推進に向けた取組、子供を対象とした動物愛護教育の推進に向けた取組、収容動物の適切な飼養管理に向けた取組、ペットの災害対策に向けた取組などに活用される予定となっています。

<イベント概要>
名称:にゃんと工芸
期間:2023年1月15日(日)~2月28日(火)
時間:9:00〜17:00
休館:1/23(月)、2/19(日)、2/27(月)
入場:無料
会場:京都伝統産業ミュージアムショップ
住所:京都市左京区岡崎成勝寺町9-1 みやこめっせ B1F

<参考>
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