猫アートのコレクター招き猫亭の所蔵品が藤沢市に寄贈、順次作品を公開

猫のアート作品を収集している謎のコレクター「招き猫亭」氏のコレクションを展示する企画展が、神奈川県にある藤沢市アートスペースで2018年5月19日から開催されます。

藤沢市アートスペース 平成30年度企画展1 新収蔵作品展「招き猫亭コレクション 猫まみれ」(C) Fujisawa City

招き猫亭とは、浮世絵の名品や国内外の作家による作品など、猫をモチーフにした美術品を40年以上にわたって集め続けている謎のコレクターで、その所蔵作品の一部を厳選して展示する「猫まみれ展」は、これまでに全国の美術館を巡回して開催され好評を博してきました。

そんな招き猫亭氏のコレクションがこの度、神奈川県藤沢市に寄贈されたことが発表。

その中身は、アールヌーボーを代表する画家アレクサンドル・スタンランやオーブリー・ビアズリー、アメリカの美術家でポップアートの巨匠アンディ・ウォーホルをはじめ、歌川広重や歌川国芳らが描いた浮世絵作品、レオナール・フジタ(藤田嗣治)、岸田劉生、椿貞雄、籔内佐斗司ほか、国内外で著名な作家による油彩画、彫刻など、約450点もの猫をモチーフにした作品で構成されています。


そして同市の美術振興施設「藤沢市アートスペース」では、これらの作品を今後順次公開していくことを予定しており、その第1弾として、コレクションの中核をなす約150点の厳選された猫アート作品を展示する試みが来月から始まる企画展です。

<展示作品例>
・テオフィル・アレクサンドル・スタンラン/猫と少女/1898年
・オーブリー・ビアズリー/黒猫/1884年
・レオナール・フジタ/猫を抱く少女/1950年
・歌川国芳(伝)/猫の百面相/制作年不詳
・高橋弘明/ジャパニーズ・ボブテイル/1924年
・岸田劉生/猫と梅図[装幀木版画集より]/1920年
・小泉淳作/猫/2007年
・秀島由己男/美しき野生(片耳リリー)/1987年
・生田宏司/やすらぎの時/1998年
・三沢厚彦/Head “猫”/2000年
・籔内佐斗司/猫も歩けば/1998年

また企画展の会期中には、コレクションや展示作品についての講演・解説などの催しも予定されています。

■講演会「招き猫亭コレクションについて」
日程:2018年5月19日(土)
時間:14:00~15:30
講師:月本寿彦氏(茅ヶ崎市美術館 学芸員)
会場:館内 ワークショップルーム
費用:無料
定員:40名(事前申込制、先着順)
申込:電話または直接来館
  TEL 0466-30-1816/受付 8:30~19:00

■担当学芸員による展示解説
日程:2018年6月2日(土)、6月10日(日)
時間:各日 14:00〜
会場:館内 展示ルーム
費用:無料(要観覧料)

企画展 概要

藤沢市アートスペース 平成30年度企画展1
新収蔵作品展「招き猫亭コレクション 猫まみれ」

期間:2018年5月19日(土)〜6月17日(日)
時間:10:00〜19:00
  ※入館は閉館の30分前まで
休館:月曜日
観覧:一般200円、大高生100円、中学生以下無料

会場:藤沢市アートスペース

神奈川県藤沢市辻堂神台2-2-2
ココテラス湘南6F

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