「猫は飼わないと怒っていたジジイの現在」に共感の嵐、70代の父親がネコ好きになった理由とは?
世の中には猫が嫌いな人も一定数いますが、猫と一緒に暮らすことで猫の魅力に気づき、猫に対する印象が180度変わることもあります。
SNSのXで今週注目を集めているのは、「猫は飼わないと怒っていたジジイの現在」というコメントと共に投稿された1枚の写真。そこには猫嫌いな人が猫好きになってしまった成れの果ての姿が捉えられていました。
頭の後ろで手を組みながらソファでゆったりとくつろいでいる一人の男性。
お腹の上にいる丸っとしたキジトラ猫を筆頭に、足の隙間には茶トラ猫が、足の外側にはサバシロ猫が寄り添っていて、まるで3匹を従えている猫使いのような存在感。以前ネコ嫌いであったとは思えないような振る舞いです。
この写真をXユーザーのサユヤス(@SHAKEhizi_BSK)さんが投稿すると、6,600件を超えるリポストと6.3万件の”いいね”を獲得。写真を見たユーザーからは「見事に猫に懐柔されてますね」「結局、こうなるよねぇw」「もはや猫と一体化してる」「ハーレム状態じゃないですか笑」などたくさんのメッセージが寄せられて大きな反響を呼んでいます。
猫は飼わないと怒っていたジジイの現在 pic.twitter.com/DBnJwKcX3u
— サユヤス (@SHAKEhizi_BSK) February 5, 2024
写真に写っている男性は投稿主さんのお父さん(70代)で、猫嫌いだったのは話を遡ること今から17年前、投稿主さんがまだ実家に住んでいた時のこと。動物好きな一家では当時、犬・鳥・亀などを飼っていたものの、なぜか猫に対してはお父さんだけでなく家族全員が苦手意識を持っていたのだとか。
ところがある日、カラスに襲われていた猫を見つけたことから、慌てて保護をした投稿主さん。その後貰い手を探したけれど見つからなかったことから、そのままお家で居残り続けることに。しかし、猫嫌いなお父さんは「猫は飼わない」と怒っていたと言います。
それからというもの、投稿主さんはこれまで20匹以上の野良猫や捨て猫を保護し、里親を探す活動を続けていて、新しいお家が見つからなかった子が残っていく形で猫の数が増加。
現在実家には3匹、投稿主さんの自宅には6匹の猫が暮らしているのだそう。
そして、猫と暮らしていく中でお父さんの心境にも変化があったようで、今では冒頭の写真のように猫をはべらせてしまうほどの変貌ぶり。
現在のお父さんと猫たちの関係性について投稿主さんに聞いてみると「噛んだり、引っ掻いたり、父を踏み台にジャンプしたりと流血沙汰が多いため、父はよく大声で猫を叱っているのですが、何故か優しい母より猫たちに好かれています。今では父に会うと1回は必ず猫の自慢をされます。」と完全なネコ好きになってしまった様子。また、心変わりをした理由については「猫が可愛いから…ただそれだけだと思います(笑)」と推測してくれました。
そんなお父さんがこれほどネコ好きになったのも、元はと言えば投稿主さんの猫を救おうとした行動がきっかけ。
ご自身にとって猫がどのような存在なのか聞いてみると「大病を患ったり家族が事故で障害を負ったりと辛い事も多い人生ですが、猫のためにならどんなに辛くても働けるし頑張れるので、生きがいと言っても良いのではないでしょうか。」とコメント。
一方で、これから猫を飼う人に向けては「殺処分される猫がたくさんいる中で生産し続ける生体販売、見た目が可愛いという理由だけで品種改良されて死ぬまで体の痛みに苦しむ猫、無責任に餌だけ与えられて劣悪な環境で増え続ける野良猫などの存在を知っていただけたらなと思います。」と、不幸な猫がなくならない現状を憂慮したメッセージを寄せてくれました。