「寒いのになぜ出した?」警告を無視して庭に出た猫ちゃん→あまりの寒さに2分で引き返して抗議の目を向ける
猫は身近な言葉を覚えることができ、人間と意思疎通ができる動物と考えられていますが、時にはすれ違ってしまうこともあります。
歴史ライターの帯刀コロクさんは先日、警告に耳を貸さず外へ出てしまった飼い猫から、抗議の目を向けられる事態に遭遇しました。その時の様子を捉えた写真がこちら。
写っているのは外階段に座って、不服そうな視線を向ける一匹の茶トラ猫。体を縮こまらせながら寒そうにしていて、その瞳には苛立ちの感情がにじみ出ているようにも見えますが、一体何があったのでしょうか。
時を遡ること数分前。この猫ちゃんは家の中にいて、飼い主である帯刀コロクさんの膝の上に座りながら、まったりと過ごしていました。すると、おもむろに玄関のあたりまで歩いていき、振り返ってから一言「にー」と鳴いたと言います。
実はこの仕草、猫ちゃんが「庭に出せ」と訴える時の仕草なのだそう。
しかし、この日は薄っすらとした曇り空の中、ほのかに粉雪が舞うような天候で、気温は4℃という寒い日。猫の身を案じた飼い主さんは「今日は外がたいへん寒いのですよ」と教えてあげることに。
その言葉を聞いた猫ちゃんは、寒くても構わないと思ったのか、それとも今日の寒さを過小評価していたのか、「庭に出せ」と主張し続けます。そこまで言うのであれば…と出してあげたところ、2分くらいして戻ってきた時の様子を撮影したのが冒頭のワンシーンで、「こんなに寒いとは聞いてなかったぞ」とでも言わんばかりの表情です。
「庭に出せ」というので「たいへん寒いのですよ」と警告したのに冷たい肉球ですぐ帰ってきて「なぜ出した」と抗議する黄金獣 pic.twitter.com/YB4gRoYRCG
— 帯刀コロク@歴史ライター (@coloku15) December 20, 2023
愛猫から鋭い抗議の視線を受けて、「そうですよねごめんなさい」と感じた飼い主さん。
外が寒いことは事前に警告しているため、飼い主さん側に落ち度はないような気もしますが、相手に伝わっていなければ意味を成さないのがコミュニケーションというもの。ひとつ屋根の下で暮らしている人間と猫の関係性であっても、意思疎通の難しさを感じさせられるエピソードです。
飼い主さんの話によると、猫ちゃんがお庭に出たがるのは、ほぼ毎日のことで、春や夏など暖かい時期は1時間くらい外にいるのだそうですが、今回は2分で帰ってきたというから予想外に寒かった様子。
最近は急激な気温の変化による寒暖差で、人間でも体調を崩す人が増えていることから、猫ちゃんの感覚も鈍ってしまったのかもしれませんね。それでもこの後、猫ちゃんは無事お家の中に入り、再び飼い主さんの膝の上に乗ってまったり過ごしたそうで、冷えた体を温めることができたようです。
抗議の眼差しを向けていた猫の名前は「ころみ」ちゃん(8歳♀)で、飼い主さんのお家では2代目となる猫ちゃん。
以前、飼い主さんのお家には、迷子になっていたところを引き取って育てた先代猫が暮らしていたものの、残念ながら亡くなってしまうことに。それから半年くらい経った頃にそっくりな保護猫を奥さんが見つけ、先代猫の生まれ変わりだと思ってお迎えすることになったのが「ころみ」ちゃんなのだとか。
そんな「ころみ」ちゃんは、甘えん坊と暴れん坊の2面性を兼ね備えた性格の持ち主で、普段は飼い主さんか奥さんの部屋で眠っていたり、お庭のパトロールに出たりしてのんびり過ごしていると言います。
今回インタビューに応じてくれた帯刀コロクさんに、猫と暮らして良かった感じることについて聞いてみると「いつも一緒にいてくれて心が和むこと。」と回答。
そのうえで「猫は気まぐれで自己本位と言われますが、そうではなく、とても情動が細やかで気持ちの通じ合う生き物だと思います。」と心を通わせられる大切な存在であることを明かしてくれました。