猫が意図的にストーブの電源を入れた疑いが強まる→飼い主さんの疑惑が確信に変わった瞬間に【16万いいね】の大反響

猫はのんびりとぼーっとしているイメージを持たれがちですが、中には人間に隠れてコソコソ何かをやっていた……そんな知能の高い猫ちゃんも存在します。

ロシアンブルーのミーチャくんは、以前から飼い主さんに「ある疑惑」を持たれていた猫ちゃんでした。それは自分でストーブの電源を入れているのではないかということ。

そしてつい先日、その真偽を確かめようとして飼い主さんが目撃した光景がこちら。

自分で電源を入れたストーブの前でくつろぐ猫・ロシアンブルーの後ろ姿
ストーブの前にいるのは…(写真提供:飼い主さん)

静まり返った暗闇にぼんやりと浮かぶ赤くて柔らかいストーブの光。前には小型のハンモックが置かれていて、その中に体をゆったり預けたまま寝そべっている猫の後頭部を確認することができます。

暖かい光を見つめて物思いに耽っているのか、それとも瞼を閉じてぐっすりと眠っているのか、その表情をうかがい知ることはできませんが、余裕たっぷりにストーブで暖を取りながらくつろぐ後ろ姿からは、自分の世界に入り込んでいる文豪のような雰囲気が漂っています。

この光景を見た瞬間、猫が自分でストーブの電源を入れ、部屋を暖かくしてから寝ていることを確信したと言う飼い主さん。

実は、この猫ちゃんがストーブの電源を入れたことは過去に何度かあり、初めは適当に電源ボタンを押してしまっただけだと思っていたそうですが、今年になって寒い日にストーブを点けようとしたところ、猫ちゃんの方が先に電源を入れてしまうことが2度続くというミステリアスな事態が発生。意を決した飼い主さんはこの日、猫が意図的に電源を入れているのかを見極めるために、寒さを感じながらも敢えてストーブを点けずに食事をしていたと言います。

すると、ストーブの点灯する音がしたため振り返ってみると、すでにハンモックに入り込んで寝る気満々な猫の姿を目撃。「これは確信犯に違いない」と思った飼い主さんが、急いで撮影したのが冒頭のシーンなのだとか。

この写真がSNSのX(旧Twitter)に投稿されると、14,000件を超えるリポストと160,000件の”いいね”を獲得。写真を見たユーザーからは「可愛すぎる」「賢い猫ちゃんですね」「頭がいい子」「天才ですね」など、その知能の高さに驚いたメッセージがたくさん寄せられ、大きな反響を呼んでいます。

それにしても、猫が暖を取るため自らストーブの電源を入れるということが、本当にあり得るのでしょうか。そもそもストーブを知らない猫には、電源ボタンを押す動機すら見当たらないような気がします。

その点について飼い主さんに聞いてみると、最初は音が鳴るものを押す事で、視線を自分(飼い主)に向けたかったのではないか?と、猫がスイッチを押す心理について語ったうえで、「ロシアンブルーは滅多に鳴かない猫なので、空気清浄機や自動ゴミ箱など、ボタンを押すと「ピッ」と音が鳴るものがあると、遊び足りない時や構ってほしい時に鳴らしまくるという事は以前からありました。その過程でストーブのボタンは、押すと音が鳴るだけでなく暖かくなるという事を理解したのだと思います。」と推測。

ハンモックから後ろを振り返るロシアンブルー
後ろにいるのは誰ニャ!?

その説を裏付ける行動として、他の電気製品で音を鳴らした時は飼い主さんの方を見て反応をうかがうにも関わらず、ストーブを点けた時はノールックでハンモックに入っていく事実を指摘。そのため、ストーブの電源を入れる時だけ(暖を取るという)別の目的があると考えられるそうなのです。

このエピソードから猫ちゃんの知能はかなり高いことが分かりますが、さすがに電源をオフにすることまでは理解していないようで、部屋が暖まって暑くなってきたらフローリングに寝転んで涼んでいるのだとか。

幸いなことにこのストーブには一定の温度に達すると自動で消える機能があり、外出時にはチャイルドロックもかけているため、ストーブが点けっ放しになってしまう心配はないそうですが、飼い主さん的には「つけたらちゃんと消せよと言いたいです(笑」と苦言を呈したくなる心境になることもあると言います。

布団で寝ながら飼い主さんを監視するロシアンブルー
普段は布団で寝ながら飼い主さんを監視

ストーブの電源を入れてしまう賢いミーチャくんは現在2歳の男の子。人間のことがとても好きな人懐っこい性格で、初対面の人にもすぐにお腹を見せてくれるというフレンドリーっぷり。猫のことが苦手だった飼い主さんの知人にも可愛がられ、猫嫌いを克服させてしまった経験もあるのだそう。

一方、飼い主さんのことも大好きで、部屋を移動する時は必ず後をついてくるほか、トイレの中にまでついてくるほど。点けたストーブは消してくれないけれど、そこまで慕ってくれるなら猫の飼い主冥利に尽きるというものです。

0歳の頃のロシアンブルーのミーチャくん
0歳の頃のミーチャくん

そんな飼い主さんの本業はイラストレーター。カードゲーム『XENO(ゼノ)』やSTARWARS & MARVEL浮世絵シリーズをはじめ、数多くのキャラクターデザインやポスター制作などを手掛けている傍ら、プライベートではミーチャくんと暮らしている愛猫家。

これまで実家も含めて4匹の犬を育ててきたけれど、猫を飼うのはミーチャくんが初めてのことなのだそうで「犬とはまた違った性質で毎日驚きと発見があって面白いです。」と、愛猫が日々の生活に彩りを与えてくれる存在であることを明かしてくれました。

取材協力:TAKUMI™(@takumitoxin)さん

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