カナダでも電柱の上で立ち往生する猫が現れる!救出劇が繰り広げられるも日本とは異なる結末に
カナダ西部のアルバータ州にある都市・カルガリーで先月、電柱の上で立ち往生していた猫が消防士らによって救出されたと地元メディアで報じられました。
その一部始終を捉えた映像の冒頭に映っていたのは、電柱の上でしきりに鳴いている一匹の茶色い猫。猫のまわりには機器やコード類が張り巡らされていて、どうやら体が挟まって動けなくなっているようです。
怒りと苦しみが入り混じったような鳴き声が辺りに響き渡る中、下では消防士さんが電柱と白いポールの間に長い黄色の棒を差し込み、猫が挟まれている場所になんとか隙間を作り出そう悪戦苦闘しています。
それが功を奏したのか、次の瞬間、猫は挟まれていた状態から抜け出し体勢を変えることに成功。すぐさま電柱の裏側に移動し、下に飛び降りれないかキョロキョロと様子をうかがっています。
しかし、猫がいるのは飛び降りるには明らかに高そうな場所。
それを見た消防士さんたちはビニールシートの両端を抱えて、着地しそうな地点にスタンバイ。飛び降りたときの衝撃を和らげられるように備える一方で、消防用のハシゴを伸ばして電柱に立て掛け、登って猫を救出しようと作戦を展開していきます。
ところが、近づいてきたハシゴに驚いてしまった猫ちゃん。
電柱の裏側にいるので体の大部分は見えませんが、時折現れる頭や尻尾の位置がスルッ、スルッと、下の方へ下がっているではありませんか。そう、自分で電柱を少しずつ降りているのです。
一体どうやっているのか?
映像から推測されるのは、電柱が木製のため、爪をピッケルのように柱に打ち込んで体を支える動作を繰り返して、登山家のように降りてきたのではないか――ということ。
コンクリート製の電柱だったら果たしてどうなっていたのか、想像するだけで怖くなってしまいます。
その後、徐々に下へ移動して「行ける!」と思った位置まで来たのか、いきなり電柱をバッと蹴って地面に飛び降り、そのまま猛ダッシュで走り去った猫。
まだそんな力が残っていたのかと感心していまいますが、当初発していた悲痛な叫び声を思うとほっと一安心。何事もなくて本当に良かったですね。
電柱から降りられなくなった猫と言えば、日本でも今年の5月に近畿大学の構内で、1匹の猫が高さ10メートルの電柱から降りられなくなって鳴いていたところを、救出される様子がTwitterで実況されて大きな話題となりました。
降りたいネコ…漂う緊張感。 pic.twitter.com/ffdwVefiRE
— 近畿大学 (@kinkidaigakuPR) May 29, 2020
この時は専門業者が救出にあたり、無事飼い主さんの元に戻れたという結末でしたが、今回カナダで救出された猫は風のように消え去ったので、飼い猫か野良猫なのかは不明。駆けつけた警官と消防士さんは朝の7時前に電話で呼び出されたのだそうで、大変な1日となったようです。
※一部始終を捉えた動画はこちら(globalnews.ca)
とは言え、一匹の猫のために大の大人が集まって救助にあたる光景は、洋の東西を問わずなんとも微笑ましいものですね。
<参考>
・帰宅した猫の首輪に恐ろしいメモが…ウェールズで誘拐すると脅迫された猫「ガンダルフ」が話題に
・これは日本でも出して欲しいニャ!中国のマクドナルドに猫の手型のポテト用クリップが登場
・人間年齢に換算すると150歳!イギリス在住の世界最高齢だった猫「ラブル」が31歳で死去