映画「ボブという名の猫」7/5に追悼放送が決定!関連書籍もセール価格で販売中ニャ
ホームレスと野良猫の友情を描いたイギリスの人気小説「ボブという名のストリート・キャット」で世界的に有名になった茶トラ猫の「ボブ」が亡くなったことを受け、映画の追悼放送や関連書籍のセール販売が行われています。
同作は、なけなしのお金をはたいて野良猫を助けたはずが、本当に救われたのはホームレスとなってどん底の生活を送っていたストリート・ミュージシャン自身だった――という実話を元にした奇跡と感動のストーリー。
40カ国以上の国々で翻訳され、シリーズ累計1000万部を超えるベストセラーとなるなど、世界中で多くのファンを獲得。2016年には映画化され、ボブ自身が出演したことでも大きな話題となりました。
近年は各地を旅しながらイベントやサイン会などを通じて現地の人々とふれあっていましたが、2020年6月15日、飼い主で作家のジェームズ・ボウエンさんと出版社がボブの急逝を発表。SNSでは「#RIPBob(ボブ安らかに眠れ)」のハッシュタグが世界中に広がり、大勢の人がボブとの思い出や感謝の言葉を綴りその死を悼んでいます。
日本では世界中で愛されたボブの物語を届けようと、追悼企画を発表する企業も現れはじめました。
ボブとジェームズさんに関する書籍を発行していた辰巳出版は、電子書籍(Kindle)版を50%OFFで提供する取り組みを開始。
対象となる書籍は、ふたりの物語を綴った『ボブという名のストリート・キャット』、『ボブがくれた世界』、ジェームズがボブと暮らした十数年のなかでボブから学んだ人生哲学を写真とともに紹介する『ボブが教えてくれたこと』の3冊です。
「ぼくは人生の中で何度も何度も間違った選択をしてきた。けれど、ボブと名づけた茶トラの野良猫を迎え入れるという選択だけは間違っていなかった。様々な面でぼくはボブを救い、ボブはぼくを救ってくれた。猫のことをこんなふうに言うなんてへんだし、ちょっと馬鹿みたいだと思われるかもしれないけれど、実際にぼくはボブから生きていく上でのヒントを与えられている。ボブと一緒にいることで幾度となく目を見開かされる思いがしたし、前向きに考えることもできた。これまでの十年ちょっとのあいだ、ボブはぼくにとってまさしく師でありつづけてくれた」
(『ボブが教えてくれたこと』より抜粋)
いずれも定価1,600円のところを800円にて提供中で、セール期間は6月23日から7月31日までの期間限定となっています。
また、テレビ東京系列の衛星放送局「BSテレ東」では、天国に旅立ったボブを偲んで追悼放送を決定。
過去に映画『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』を無料テレビとして初放送したことのある同局は、日本で劇場公開されるのに合わせてボブが2017年に来日した際、取材でハイタッチを求めるとちゃんと応じてくれたという微笑ましいエピソードも明かしています。
BSキャッ東シネマスペシャル ありがとうボブ!映画『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』
<放送日時>
2020年7月5日(日) 14:00〜16:00
<放送局>
BSテレ東/BSテレ東4K
ボブの初主演映画であった同作ですが、実は現在第2作「A Gift from Bob」の映画製作が進行中で、イギリスでは2020年後半に公開予定。日本でも2021年に公開が予定されています(原作邦題「ボブがくれた世界」)。
<参考>
・享年14歳、映画「ボブという名の猫」で世界を魅了した人気ネコ「ボブ」が死去…続編は公開予定
・人間の年齢で100歳に相当する美魔女猫の「あなご」が逝去、18日までお別れの場を提供中
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