越谷市立図書館で、さくら耳活動写真展が9/25まで開催中
埼玉県の越谷市立図書館で「さくら耳活動写真展」が開催されています。
「さくら耳」とは、猫の耳先が桜の花びらのようなV字型にカットされた状態のこと。
これは、「避妊・去勢手術が済んでいる猫ですよ」ということが、猫の外見を見ただけで分かるようにするための印で、オス猫は右耳に、メス猫は左耳に施されています。
猫は生後半年くらいで繁殖できるようになりますが、交尾すると高い確率で妊娠し、1度の出産で2匹〜6匹の子猫を生むと言われています。また、年に数回妊娠することが可能なことから、放っておくと猫の数はどんどん増えていきます。
野良猫が増えると、近隣住民の人たちは糞尿の被害に悩まされることになり、通報や保護などによって保健所に収容される猫が増え、結果的に殺処分されてしまう猫の数が増えることに繋がっていきます。
このような不幸の連鎖を断ち切るため、ボランティアや地域住民の人たちによって野良猫の避妊・去勢をして猫が増えないようにする、TNR活動(Trap=野良猫を捕獲し、Neuter=避妊去勢手術をし、Return=元の場所に戻す)に取り組む地域が増えてきました。
しかし、手術を受けた猫をそのまま元の場所に返しても、外見だけでは手術を受けた猫かどうか判別できないので、再び捕獲されて麻酔を打たれてしまうといった事が起きてしまいます。そうした事態を避けるために、手術済みの猫であることが分かるようにと施されるようになったのが「さくら耳」で、そのような耳を持つ猫を「さくらねこ」と呼んだりもします。
また、「さくら耳」にするためのカットは、避妊・去勢手術の麻酔が効いてる間に行われるので、猫が痛みを感じることはなく、出血もほとんどありません。
ところが、このような活動を知らずに「さくら耳」の形をした猫を見た人は、虐待にあっているのではないか?と思ってしまう可能性があります。
本展では、そのような誤解を生まないようにするため、そしてさくら猫の存在を知ってもらうため、外で暮らしている野良猫がどのような流れを経て「さくら耳」の猫になっていくのか、その活動を写真展示とともに紹介するという企画です。
この展示会は、越谷市を中心に動物保護活動の後方支援を行っている「越谷わんにゃんボランティア」によって主催されており、入場料は無料。9月25日(日)まで開催される予定となっています。
さくら耳活動写真展
期間:2016年9月17日(土)~9月25日(日)
場所:越谷市立図書館 本館 1F展示室
入場:無料
<開催時間>
火〜金:10:00〜19:00
土日祝:9:30〜17:00
最終日:9:30〜15:00
<アクセス>
埼玉県越谷市東越谷4-9-1