スマホで撮影するだけ!自分の顔と似ている猫を教えてくれるアプリ「Nyappling(ニャップリング)」
自分の顔写真と似た猫を表示してくれるスマートフォン向けアプリ「Nyappling(ニャップリング)」が10月7日に公開されました。
私たちの身近には「猫っぽい目や顔をしている」人たちもいますが、どちらかと言えば少数派。自分の顔が猫に似ているとは思ったことがないし、言われたこともない…という人が多いのでは。
しかし、猫が好きな人にとっては「猫っぽい顔をしているね」と一度は言われてみたいものですよね。特に「貴方と似ている猫を見かけたよ!」なんて言われれば、ぜひともお目にかかってみたいもの。
そんな自分似の猫ちゃんを教えてくれるという夢のようなアプリが、この度登場した「Nyappling(ニャップリング)」。アプリを起動して自分の顔を撮影するだけで、似ている猫を表示してくれるのです(しかも実在する猫)。
一体どんな仕組みで自分に似ている猫ちゃんを表示しているのか気になるところですが、これには人工知能で使用される最新のディープラーニング(深層学習)技術を活用。事前に16,000匹の猫の写真をコンピュータに読み込ませて学習させておき、アプリで顔写真を撮影したら猫化する処理を実行。「猫化された画像」と「登録されている猫の写真」との近似値を求めることによって、自分の顔写真にもっとも似ている猫が表示される仕組みになっているのだとか。
アプリの画面上では、実際にどれくらい似ているのかをパーセンテージで表示してくれます。
また面白いことに、自分に似ている猫の写真を見て興味を持ったら、ニャンと実際にその子に会いに行くことも出来てしまうのです。
実はこのアプリに登録されている猫はすべて保護猫たちで、判定結果の画面には「プロフィールページ」へのリンクがあり、それをタップすると簡単な自己紹介と連絡先を表示。試しにCat Press編集部で診断してみたところ、自分似の猫がいる保護猫カフェのウェブサイトURLを確認することができました。
ボランティア団体に保護されている猫たちなので、すでに里親さんが見つかってしまった場合は会えない可能性もありますが、自分に似ている猫ちゃんがいると言われると、何だか会いに行ってみたくなりそうですよね。
このユニークなアプリを公開したのは、有志で保護猫への理解を広める活動をしている「ネコノラボ」という団体。普段は決済アプリを制作しているエンジニアや、広告制作に従事しているエンジニアらが中心となって開発されたものなのだとか。
アプリの開発背景は猫の殺処分問題にあると言います。日本では長らく猫ブームと言われて久しいですが、その裏では捨てられ処分されている猫が存在していて、日本で一年間に殺処分される猫の数は34,854匹にものぼります(環境省自然環境局平成30年「犬・猫の引取り及び負傷動物の収容状況」)。
同団体によると、そうした猫たちの命を救うために多くのボランティアが活動しており、保護された猫の里親になる人が増えればより多くの命を救うことに繋がるものの、日本では猫を飼いはじめる時にペットショップで購入することが主流であり、保護猫を飼育するという習慣がまだ根付いていないと指摘。
そこで保護猫と人間の出会いのきっかけを増やすことを目的に本アプリの開発に着手。人間は自分と似たものに無意識に好意を抱きやすいことから、猫を飼うにあたって相性が良いと思われる「自分に似た猫」を教えてくれるアプリを意識した仕様となっています。
開発者の方にどんな人にこのアプリを使って欲しいか聞いてみたところ、「猫好きの方。保護猫にすでに興味のある方もない方も、このアプリを通じて保護猫と出会うきっかけになっていただければと思います。猫同士の似ている比較もできるので、2匹目の猫を迎えたいという方にも向いています。」との回答が。
今回公開されたのはiPhone版のアプリで、Android版の開発については現在検討中。
すでに猫を飼っている人やこれから猫を飼おうと思っている人はもちろん、猫が好きな人はいちど自分と似ている猫ちゃんを診断してみては。
画像提供:ネコノラボ