岩合監督&柴咲コウが撮影エピソードを披露!映画「ねことじいちゃん」イベントレポート(1)
今年の猫の日(2/22)に公開が予定されている動物写真家・岩合光昭さんによる初映画監督作品「ねことじいちゃん」の公式写真展が1月9日より始まることを記念して、昨日、岩合さんや出演者らが参加してトークを行うレセプションイベントが開催されました。
「ねことじいちゃん」は、WEBコミックサイト・コミックエッセイ猫劇場で連載している人気の猫マンガで、爺ちゃんと婆ちゃんと猫ばかりが住む小さな島に、猫のタマと2人暮らしをしている大吉じいちゃんの日常を描いた物語。
来月公開予定の映画は同コミックを原作としており、NHK BSプレミアムで放送中の人気テレビ番組「岩合光昭の世界ネコ歩き」でお馴染みの岩合光昭さんが監督を務めるほか、主演の爺ちゃん役には落語家の立川志の輔さん、ヒロイン役には3年ぶりに映画出演する女優の柴咲コウさん、その他にも小林薫さんや田中裕子さんら豪華俳優陣の出演が決定するなど、ネコ好きな人のみならず大きな注目を集めています。
1月9日からは本作品の公開を記念して、岩合監督が映画の撮影中に監督業と並行して撮影した猫たちの写真・約160点で構成される岩合光昭写真展「ねことじいちゃん」が東京の日本橋三越本展で開催。
前日となる1月8日には岩合監督をはじめヒロインの柴咲コウさん、そして爺ちゃんの愛猫「タマ役」を務めた猫のベーコンが一足先に来場し、ベーコンによるくす玉開きや撮影時の貴重なエピソードトークなどが披露されました。
写真が飾られた会場に、黄色いワンピース姿の柴咲コウさんとフラッシュに包まれながら登場した岩合監督。「みなさんいい子ですねえ」と猫に呼びかけるように挨拶し笑いが沸き起こると、続いて本作で天才的な演技で監督やキャスト陣を驚かせた主演猫・ベーコンも登壇しました。
この日のために用意されたくす玉を柴咲さんと岩合さんが持ち上げるも、緊張気味のベーコンが興味を示さないというハプニングが発生。
ようやくひもを引いて見事な「くす玉開き」を披露して大役を終えたベーコンはステージから飛び降りると、余裕の貫禄でステージ前を横断。その可愛らしさに魅了された報道陣から歓声が上がる中、「ベーコンは緊張したんじゃないかですかね?」と微笑みながらコメントする岩合監督。
続いてトークタイムへと移行すると、本作の公開日が2月22日の「ニャンニャンニャン」の日であることについて、岩合監督は「この作品は、公開日が先に決まってから制作に入った映画でした」と発言。
主演を務めた立川志の輔さんについて「佐久島に入っていただいたとき、お願いするまでもなく膝の上に載せて、ベーコンをかわいがってくれて大吉になろうとしてくれたんです」と猫とのエピソードを披露するも、ベーコンについては「柴咲さんが、その3日後くらいに入られたときに、ベーコンは柴咲さんの顔を見た瞬間に、志の輔師匠のひざから飛び降りて柴咲さんの方に寄って行ったんですよね」と語り、会場からは爆笑が。柴咲さんが「ただ新鮮だったから挨拶してくれたんだと思いますよ」と主役の志の輔師匠を笑顔でフォローしていました。
その柴咲さんについても岩合監督は「普段から猫を飼われていて、愛されているんですよね。猫の人だと思いました」と述べると、柴咲さんは「猫の人」と苦笑しつつ、小さい頃から猫が好きで「ねこ」という字がタイトルに入っているし、何より岩合さんが初監督という作品は二度とないので、二つ返事で受けさせていただきました」と快諾したことを説明。撮影についても「岩合監督は、初めての監督としての経験だったと思うんですけど、いろんなスタッフの意見に耳を傾けておられて、最善の方法で作品が完成したと思います」と監督の撮影時の様子を語ると、岩合監督からは「最初の撮影の時に、柴咲さんからお叱りを受けまして(笑)」と意外なエピソードを披露。
「僕がOKを出したら、柴咲さんがモニターの方に来られて『監督は猫しか見てなかったですね』とおっしゃったんです。人間のお芝居も見てくださいね、と(笑)。それで、あ、しまった、と思いまして」と述べると、「図星だったんですね」と撮影時を思い出しながら笑みを浮かべる柴崎さん。
(C)2018「ねことじいちゃん」製作委員会