岩合監督&志の輔師匠も登場!映画「ねことじいちゃん」の完成披露試写会レポート
2月22日(猫の日)に公開が予定されている映画「ねことじいちゃん」の完成披露試写会イベントが2月5日に行われ、岩合監督や豪華出演者らが撮影エピーソドを語った様子が公開されました。
「ねことじいちゃん」は、爺ちゃんと婆ちゃんと猫ばかりが住む小さな島に、猫のタマと2人暮らしをしている大吉じいちゃんの日常を描いた物語。
動物写真家・岩合光昭さんが初めて映画監督を務めるほか、主演の爺ちゃん役には落語家の立川志の輔さん、ヒロイン役には3年ぶりに映画出演する女優の柴咲コウさん、小林薫さんや田中裕子さんなど豪華俳優陣らが出演。撮影には35匹もの猫が参加し、映画全編にわたって必ずどこかに猫が登場するというネコ好きな人にとっては見逃せない本作。
2月5日には東京・新宿にある映画館「新宿バルト9」にて完成披露イベントが開催され、岩合監督や本作で映画初主演を務めた立川志の輔さんをはじめ、共演の柴咲コウさん、小林薫さん、銀粉蝶さん、山中崇さん、葉山奨之さんらの出演者が舞台挨拶に登壇しました。
たくさんの猫好きな観客で埋まった会場に、蝶ネクタイ&スーツ姿で登場した志の輔さんは「私がじいちゃんです」と自己紹介。
主演を引き受けた経緯について問われると、もともと写真展やNHKで放送中のテレビ番組「世界ネコ歩き」などを通して岩合さんの撮る猫たちの姿に感動を覚えていたことを明かした上で、「ときどき言う冗談は面白くないけど(笑)、純粋で作品も人間性も素敵で、尊敬する気持ちを抱く中で今回のオファーをいただいた」と語り、当初は「何を考えてるんだ?」と一旦オファーを断ったものの「事務所からのメールだけで終わりにするのも申し訳ないと電話をかけたんですが、落語家の欲で『ワンカットくらい出してください』と言ったら、 岩合さんの事務所で会うことになって、話すうちに、いつの間にやら『3月のひと月ほどで島で撮影するので来ませんか?』と言われて、気づいたら撮影が終わってました!(笑)」と述懐。
撮影については「初主演ということで、それなりに意気込んで行ったら、猫の脇役でございました(苦笑)」「監督はネコのことはシーンごとに『お前は素晴らしい猫だ』って褒めるのに、私は1回もそんなこと言われなかった…」と、ぼやきが飛び出すも、共演したタマ役の猫・ベーコンについては「監督の言うことを一番わかっているのはタマで、私がテイク 1、テイク 2、テイク 3…となっても『いいんだよ、落ち着いてやりな』という感じで、タマの中に誰か入っているのか? AIなんじゃないかというくらい素晴らしかった!」と感謝と称賛を口にし、会場は温かい拍手に包まれました。
一方、監督の岩合さんは志の輔さんの出演について「(最初に断られたことに)ショックを受けて、何回も挑戦して、最後の手段で『師匠に出ていただけないなら、この映画を作るのやめます!』と言った」ことを明かし、出演にこぎつけたときは「ホテルの天井に頭をぶつけそうになるくらい飛び上がって喜びました」と、当時の心境を吐露。
完成した映画については「素晴らしいキャスト、スタッフに恵まれてできました。もちろん、猫好きの方に 見ていただけるかと思いますが、猫に興味のない方を引っ張って来ていただいて、ぜひ興味を持って、猫の味方になっていただければと思います」と客席を埋め尽くしたネコ好きの観客たちに呼びかける場面も見られました。
ヒロインの美智子役を演じた柴咲さんは「まず岩合さんの初監督ということで、絶対にその『初めて』に参加したいと意気込んで、とにもかくにも出させてもらおうと、どういう役かもわからず引き受けました。志の輔さん の“初主演”ももちろん、今回限りのことですから、2つの『初めて』に立ちあえて嬉しかったです」と笑顔で述懐。島の住人であるサチを演じた銀粉蝶さんも「のどかな島で、東京で毎日暮らしてたら考えられないようなのんびりした空気の中で撮影し、(タマ以外にも)ほかにも猫がいっぱいいて、猫好きなので天国でした」と楽しそうに撮影を振り返っていました。
志の輔さん演じる大吉の息子・剛を演じた山中さんは「最初に(撮影が行われた) 佐久島に行ったときは、風が強くて「どこに連れて行かれるんだろう?」という感じで船に酔ってしまったんですが…」と苦笑交じりに撮影当初を振りかえりつつ「映画を見たら、のどかでいい空気が流れていました」と仕上がりに満足そうな表情を見せ、「食べ物もすごく美味しそうに映ってまして、(見ていて)お腹がすくと思いますが、この後おいしいものでも食べに行ってください!」と笑顔で呼びかけるシーンも。
島の郵便局員・聡を演じた葉山さんは、錚々たる豪華共演陣と並んでの登壇に「この先輩方とご一緒させていただき緊張してます! この中では一番若 いので…(笑)」と終始興奮した面持ち。
大吉の友人・巌を演じた小林さんは、撮影が行われた佐久島、宿泊した日間賀島の海の幸を堪能したそうで「東京では考えられないような値段でとれたてで新鮮の魚やタコ、カキの蒸したのなんかを食べて、師匠と毎晩、飲んでました」とニッコリ。志の輔さんも「レジに立ってる小林さんを見るたびに『これが毎晩、続けばいいのに』と思ってました」とほろ酔い気分の撮影の夜を懐かしそうに思い出していました。
最後のフォトセッションでは、キャストに加えて、主演猫のタマを演じたベーコンも登場。
キャストが集まる中央まで自ら歩いて登壇するというスーパーキャットぶりを見せつけ、その様子に会場は大盛り上がり。撮影中も会場は温かい笑い声に包まれ、イベントは終了しました。
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(C)2018「ねことじいちゃん」製作委員会