お世話いらずで高齢者も手軽に癒やされる♪撫でると鳴いてくれる猫のぬいぐるみ「なでなでねこちゃん」
最近は玩具メーカーなどから、猫型のロボットがいくつか発売されています。
その用途は主に子供向けの玩具として・・というイメージを持たれている方も多いのではないかと思いますが、意外にもこうした猫型ロボットは、高齢者向けにその用途が広がりつつあります。
今回ご紹介する「なでなでねこちゃん」シリーズもそんな製品のひとつ。
「なでなでねこちゃん」は、猫は好きだけれど事情があって飼うことが難しい人たちに向けて作られたぬいぐるみで、内部にスマートフォンのタッチパネルに使用されている静電センサーが内蔵されており、頭・あご・背中・尻尾などを触ったり撫でたりすると感知して「にゃ~ぉ」や「ごろごろ」などの鳴き声を発してくれます。
本物の猫の鳴き声を録音しているので、触れ合っているとだんだん猫を飼っている気持ちになれる癒しのアイテム。
お手頃価格ながらコミュニケーションが取れるぬいぐるみとあって人気を集め、今では3種類のシリーズ製品が販売されています。
なでなでねこちゃん
種類 :くろ、しろ、とら、グレース、ソックス
センサ:頭、お腹
なでなでねこちゃんDX
種類 :とらねこ、くろねこ、アメショ
センサ:頭、あご、背中、尻尾
なでなでねこちゃんDX2
種類 :とら、アメショ、みけ
センサ:頭、あご、背中、尻尾
そんな「なでなでねこちゃん」シリーズ製品ですが、実は昨年、国立研究開発法人の日本医療研究開発機構(以下、AMED)によって、「ロボット介護機器開発に関する調査」の実証試験に採択された機器でもあるのです。
この試験はコミュニケーションロボットを介護分野で用いるにあたり、必要な要素を明らかにすることを目的に行われる調査で、AIBO(アイボ)やPepper(ペッパー)といった有名なロボットとたち一緒に参加していたんですね。
そしてつい先日発表されたAMEDの報告によると、老人ホームなど介護の現場において「なでなでねこちゃんシリーズ」を活用したところ、被験者の約3割がセルフケアと社会生活の面において、活動の質に40%の改善変化が認められたと発表されました。
具体的には、被介護者の行動を介護する時に「猫ちゃんが、一緒に手を洗おうと言ってますよ。」など、一つ一つの生活行為ごとに声を掛けながら促す事で、以前よりも自立度を向上できる例が確認されたそうなのです。このことから「なでなでねこちゃん」と触れ合うことで、被介護者の自立向上に寄与することが期待できると考えられるのだとか。
猫好きな人や昔猫を飼っていた高齢の方にとっては特に効果がありそうですよね。また、ぬいぐるみなのでお世話する必要がなく、猫アレルギーの人でも利用できるなどのメリットもあります。
開発元のトレンドマスター社によると、今回の試験結果を踏まえて専門家や行政、介護施設等との連携をさらに強化し、介護現場での使い勝手に配慮した製品の改良や、被介護者の活動を促す効果的な活用方法の開発、マニュアル作成等について協働して取り組んでいくとしています。
さて、今回ご紹介した「なでなでねこちゃん」シリーズの製品ですが、通常、猫の色や柄はあらかじめ用意された種類の中から選ぶことになるのですが、それ以外にも、猫の写真を元に本物そっくりな姿にしてくれる「愛の猫ちゃん工房」という製品もオーダーメイドで提供しています。
センサー内臓の中身はそのままに、ぬいぐるみの見た目を専属のスプレーアーティストが仕上げてくれるサービスで、すでに亡くなってしまった猫ちゃんや、現在一緒に暮らしている愛猫など、思い入れのある猫と触れ合っているかのような体験をすることができます。
こちらは製作期間が1ヶ月、税別49,000円とお値段も高めですが、愛猫そっくりの見た目のぬいぐるみとスキンシップが取れるというのは、何ものにも代え難い価値があると感じる方もいらっしゃる気がしますよね。
「なでなでねこちゃん」シリーズの製品は介護用品店や百貨店の玩具売り場、玩具専門店、Web販売・テレビの通信販売などで取り扱っていますので、興味のある方はチェックしてみてはいかがでしょうか。
<関連記事>
・本物そっくりの可愛い猫ロボット「夢ねこプレミアム」が発売
・人の顔を識別して対話できるネコ型AIロボットをドコモが開発中
・タカラトミーが猫型ロボット「ウ~ニャン」を4月に発売!
出典:prtimes