猫のテーブル&キッチン対策に!水を噴霧して乗ってダメな場所を教える装置「マニャーdeシュ」
猫は高い所に飛び乗るのが大好きな動物。
そのジャンプ力は体高(地面から背中まで)の5倍の高さにまで達すると言われており、一般的な猫の体高が30cmほどであると仮定すると、約1.5mの高さまでジャンプできることになります。
そのため、キッチンやテーブルの上などには軽々と登ることができてしまいますが、上に何が置かれているのか見えない状態でジャンプしてしまうため、割れやすいお皿や熱々のお鍋などが置いてあったりすると、猫を危険にさらしてしまうことにもなりかねません。
しかし「ダメッ」と口頭で注意したところで、その場はすぐに降りたとしても表情はあっけらかんとしていて、また飼い主さんの目を盗んで上ってしまいますよね。
そんな猫ちゃんに対して、乗って欲しくない場所(=マナー)を優しく教えてくれる装置が登場しました。
その機能とは、内蔵カメラに猫が映ると「降りて下さい」と音声で警告を発し、一定回数連続して警告しても猫が降りない場合は水を噴霧するというもので、独自開発した特許技術(動物忌避装置及び動物忌避システム)を使用。
猫は水に濡れるのが苦手なため、一度噴霧されると次回からその場所に上るのを嫌がるようになるという仕組みで、水にはナチュラルミネラルウォーターのエビアン フェイシャルスプレーを使用しているため、猫の体に害が及ばないよう考慮されています。
なかなか斬新な装置で、猫を飼っていればいちど試してみたい気持ちが湧いてきそう。とは言え、カメラに映ったものが猫であるかを、どうやって判別しているのか気になるところです。
開発元の最先端研究開発支援センターによると、カメラの映像を元にAI(人工知能)によって猫を認識しており、「猫でないのに猫と認識する率が約1%」「猫なのに猫と認識しない率が約10%」ほど誤認する確率があるものの、基本的には猫にだけ反応して犬には反応しない仕組みを採用。
猫が上って困る場所は犬が上っても困りそうなものですが、検証の結果、犬に反応するようにすると人間にも反応しやすくなることから、現在は猫だけに反応するようにしているのだとか。
利用方法は安定した平らな面に「マニャーdeシュ!」を設置して電源スイッチを入れると、約1分ほどで起動が完了して猫の認識処理をスタート。
バッテリーで稼働するため電源コンセントが近くにない場所でも設置することができ、充電が満タンの状態であれば約12時間連続で稼働させられるほか、噴霧する水がなくなった場合は市販のエビアン フェイシャルスプレー(50ml)と交換すれば継続的に使用することができます。
この「マニャーdeシュ!」は昨年、テレビ東京で放送されているWBS(ワールドビジネスサテライト)内の「トレたま」や、日本テレビの「月曜から夜ふかし」などの番組で試作機が公開されていましたが、今回製品化の目処がついたことからクラウドファンディングサイトのCAMPFIREにて100台限定で販売を開始。
価格は一台50,000円で7月末まで購入を受け付けており、製品の発送は2020年11月を予定しているとしています。
<参考>
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