猫のヒゲストレスも軽減するニャ!波佐見焼の陶磁器メーカーが猫用のフードボウルを開発
お洒落な食器で若者からの人気が高い波佐見焼(はさみやき)の陶磁器メーカーから、猫のために開発されたペット用フードボウルが登場しました。
波佐見焼とは、長崎県東彼杵郡(ひがしそのぎぐん)波佐見町で焼かれた陶磁器のこと。
江戸時代にはまだ高級品であった磁器を大量生産する体制を整え、良質で低価格な食器を通じて庶民の食卓を支えた400年以上の歴史を持つ焼き物で、今でも日本の代表的な産地として身近な日用食器を作り続けています。
人口わずか15,000人ほどの町でありながら、高品質な陶磁器の大量生産を可能にしているのが「分業制」。波佐見焼は成形、型起こし、釉薬、窯焼きなどの各生産工程ごとに会社が分かれており、多くの人が関わり合ってひとつの商品が出来上がっていきます。
その中でも、デザインした商品を各工程の職人に依頼するプロデューサーのような役割と、出来上がった商品を流通させる商社の役割をこなしているのが、工場を持たない陶磁器メーカーの「マルヒロ」。
今回発売されたのは、そんな同社が”愛される道具”をコンセプトに展開している陶磁器ブランド「HASAMI(ハサミ)」から登場した新商品で、インテリアに合う洗練されたデザインでありながら、機能性と衛生面にも配慮したペット用のフードボウルです。
一風変わったフォルムのこの食器には、猫がこぼさず綺麗に食べるためのアイディアが凝縮。
器のフチに返しがついているためフードがこぼれにくくなっているほか、中心の高さを低くすることによりフードが真ん中に集まりやすく、かつ内側にある段差でフードをすくい上げやすいようにするなど、食べやすさを追求した工夫が随所に凝らされています。
また、器の下に足を設けることによって適度な高さを確保。
食事をする時に低い位置まで屈まなくても良いため、猫の首に負担がかからず、無理のない姿勢で食べることにより吐き戻しも軽減。食欲が低下した高齢猫や、関節炎やヘルニアを患っている猫でも楽にご飯を食べることができます。
猫用の食器を選ぶ際に気をつけたいのが、ヒゲが器のフチに接触してしまうこと。
猫にとってヒゲは平衡感覚を保ったり周囲のものを察知する大切な触覚器官で、食事中にモノに当たるとヒゲを後ろに反らせて食べなくてはならないため、疲れやストレスの要因となる場合があります。
HASAMIの新しいフードボウルは、猫が顔を近づけてもヒゲが当たりにくいよう浅くて広い形状に設計。食事中に攻撃的になったり、食べ残したり、フードを器の外に出して床で食べる行為など、ヒゲストレスからくる悩みを解消してくれます。
容器の重量は940gで食べている時でも安定感があり、表面が傷つきにくく雑菌が繁殖しにくいため、衛生的で猫のあごニキビ対策にもピッタリ。有害物質である鉛は一切含まれておらず、専門機関による釉薬の溶出試験をクリアするなど、猫の健康にも配慮した作りとなっています。
その他にも電子レンジや食洗機に対応。フードをふやかしたり洗ったりする時の手間を軽減できるのは、飼い主さんにとっても嬉しいところですね。
フードボウルの価格は1個5,000円でレッド、ネイビー、イエロー、ホワイト、グリーン、マスタードの6色がラインナップ。
いずれもマルヒロ直営店およびオンラインストアにて2020年6月8日より販売されています。
寸法:φ16.5×H8.5/290cc/940g
素材:磁器
産地:長崎県波佐見町
⇒HASAMI フードボウル
参考:4種類の有害物質基準をクリア!猫の健康を追求したお洒落なフードボウルが新登場
(C) Maruhiro inc.