お値段は1万5千円!ネコ好きな浮世絵師・歌川国芳の名作が「ベアブリック」で現代に蘇る
江戸時代に庶民の娯楽として発展した浮世絵の文化。
当時は多くの絵師が絵を描き、その題材は美人画・役者絵・名所絵など多岐にわたりますが、中でも猫をテーマにした作品を多く残しているのが幕末に活躍した歌川国芳。
魚や狸を擬人化したコミカルな作品などユニークな画風から「奇想の絵師」とも呼ばれた国芳は、猫を抱えながら作品を制作していたと言われるほど無類の猫好きで、女性と戯れる猫、踊る猫、芸をする猫、化け猫など、猫をモチーフにした作品を多く生み出し人気を博しました。
代表作の一つとされるのが「猫飼好五十三疋(みょうかいこうごじゅうさんびき)」という猫の絵。
これは当時、江戸から京までの道中にあった53の宿場「東海道五十三次(とうかいどうごじゅうさんつぎ)」に、日本橋と京を加えた55の宿場名をもじって猫の絵で表現したもの。
例えば、日本橋(にほんばし)という宿場名では「二本だし」ともじって二本の鰹節を盗み食いしている猫を描いたり、吉原(よしわら)という宿場名では「ぶちはら」ともじってブチ模様の猫のお腹が描かれるなど、宿場名をダジャレのように面白可笑しく表現した国芳らしいユーモアのある作品で、現代でも同作をモチーフにした雑貨などがたくさん販売されています。
そんな江戸の庶民を楽しませ、令和になった今でもネコ好きな人々に親しまれている浮世絵が「ベアブリック(BE@RBRICK)」の新作となって2020年5月1日(金)に発売されます。
ベアブリックは「クマ」の形をした日本生まれのブロックタイプフィギュア。
本体を構成する9つのパーツ(頭・両腕・両手・胴体・腰・両足)以外には何も付け加えず、レゴブロックの人形のようなレトロとポップが融合したようなフォルムが特徴的で、製品ごとのデザインはプリントだけで表現。
これまでにドラえもんや歌手の小林幸子、ジュエリーブランドのギンザタナカ、靴下メーカーの福助、NASAが監修した宇宙服など、国内外のアーティストやブランド、アニメ、企業と多彩なコラボレーションを展開しています。
今回は江戸時代のアーティストである歌川国芳と異色のコラボ。
遠目に見ると体中に御札や呪符が貼られているような不気味さがありますが、近くに寄ってみると、耳の先から足元まで猫まみれ。可愛らしい仕草をみせる猫たちとベアブリックのポップさが絶妙にマッチしています。
プリントは繊細な原画のディテールを損なわないよう水転写にて再現されているほか、艶のあるグロス仕上げで高級感が感じられる佇まいです。
国芳もまさか自分の作品がクマ型のフィギュアになろうとは夢にも思わなかったはず。
価格は大小2サイズのフィギュアがセットになって15,000円。2020年5月1日(金)14時よりオンラインストアのセブンネットにて、数量限定&先着順で発売される予定となっています。
寸法:100% 全高約70mm/400% 全高約280mm
材質:本体/ABS
価格:15,000円(16,500円税込)
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