お値段は1万5千円!ネコ好きな浮世絵師・歌川国芳の名作が「ベアブリック」で現代に蘇る

江戸時代に庶民の娯楽として発展した浮世絵の文化。

当時は多くの絵師が絵を描き、その題材は美人画・役者絵・名所絵など多岐にわたりますが、中でも猫をテーマにした作品を多く残しているのが幕末に活躍した歌川国芳。

歌川国芳の浮世絵「猫のけいこ」
猫のけいこ/天保12年(1841年)

魚や狸を擬人化したコミカルな作品などユニークな画風から「奇想の絵師」とも呼ばれた国芳は、猫を抱えながら作品を制作していたと言われるほど無類の猫好きで、女性と戯れる猫、踊る猫、芸をする猫、化け猫など、猫をモチーフにした作品を多く生み出し人気を博しました。

代表作の一つとされるのが「猫飼好五十三疋(みょうかいこうごじゅうさんびき)」という猫の絵。

歌川国芳の浮世絵「其のまま地口 猫飼好五十三疋」
其のまま地口 猫飼好五十三疋/嘉永元年(1848年)

これは当時、江戸から京までの道中にあった53の宿場「東海道五十三次(とうかいどうごじゅうさんつぎ)」に、日本橋と京を加えた55の宿場名をもじって猫の絵で表現したもの。

例えば、日本橋(にほんばし)という宿場名では「二本だし」ともじって二本の鰹節を盗み食いしている猫を描いたり、吉原(よしわら)という宿場名では「ぶちはら」ともじってブチ模様の猫のお腹が描かれるなど、宿場名をダジャレのように面白可笑しく表現した国芳らしいユーモアのある作品で、現代でも同作をモチーフにした雑貨などがたくさん販売されています。

歌川国芳の浮世絵「其のまま地口 猫飼好五十三疋」の拡大イメージ
猫は今も昔も人気者♪

そんな江戸の庶民を楽しませ、令和になった今でもネコ好きな人々に親しまれている浮世絵が「ベアブリック(BE@RBRICK)」の新作となって2020年5月1日(金)に発売されます。

歌川国芳の浮世絵「猫飼好五十三疋」をモチーフにしたベアブリック(BE@RBRICK)
BE@RBRICK 歌川国芳

ベアブリックは「クマ」の形をした日本生まれのブロックタイプフィギュア。

本体を構成する9つのパーツ(頭・両腕・両手・胴体・腰・両足)以外には何も付け加えず、レゴブロックの人形のようなレトロとポップが融合したようなフォルムが特徴的で、製品ごとのデザインはプリントだけで表現。

これまでにドラえもんや歌手の小林幸子、ジュエリーブランドのギンザタナカ、靴下メーカーの福助、NASAが監修した宇宙服など、国内外のアーティストやブランド、アニメ、企業と多彩なコラボレーションを展開しています。

NASAが監修した宇宙服をモチーフにしたベアブリック「1969 ASTRONAUT BE@RBRICK」
1969 ASTRONAUT BE@RBRICK

今回は江戸時代のアーティストである歌川国芳と異色のコラボ。

歌川国芳の浮世絵「猫飼好五十三疋」をモチーフにしたベアブリック(BE@RBRICK)正面イメージ
前面イメージ
歌川国芳の浮世絵「猫飼好五十三疋」をモチーフにしたベアブリック(BE@RBRICK)背面イメージ
背面イメージ

遠目に見ると体中に御札や呪符が貼られているような不気味さがありますが、近くに寄ってみると、耳の先から足元まで猫まみれ。可愛らしい仕草をみせる猫たちとベアブリックのポップさが絶妙にマッチしています。

歌川国芳の浮世絵「猫飼好五十三疋」をモチーフにしたベアブリック(BE@RBRICK)の拡大イメージ
拡大イメージ

プリントは繊細な原画のディテールを損なわないよう水転写にて再現されているほか、艶のあるグロス仕上げで高級感が感じられる佇まいです。

大小2サイズのフィギュアがセットになったBE@RBRICK 歌川国芳「猫飼好五十三疋」
独特な存在感なのニャ

国芳もまさか自分の作品がクマ型のフィギュアになろうとは夢にも思わなかったはず。

価格は大小2サイズのフィギュアがセットになって15,000円。2020年5月1日(金)14時よりオンラインストアのセブンネットにて、数量限定&先着順で発売される予定となっています。

品名:BE@RBRICK 歌川国芳
寸法:100% 全高約70mm/400% 全高約280mm
材質:本体/ABS
価格:15,000円(16,500円税込)

BE@RBRICK TM & © 2001-2020 MEDICOM TOY CORPORATION. All rights reserved.

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