電車の床下機器になんと猫の絵を発見!汚れをこすって描いた遊び心たっぷりのイラストに心温まる
猫の顔はかわいくて特徴的だけれど、ひとつひとつのパーツはとってもシンプル。くりっとしたお目々に、ぴょんと飛び出たヒゲ、キュッとしまった口元は、大雑把な線を引いて絵を描いてもすぐに猫だと分かるほどです。
そのため、ちょっとした空きスペースに絵を描いてみようかなと思った時に、サッと手を動かして描きやすいのも猫の顔。時には意外な場所でその絵を見かけることがあります。
Xユーザーの(@staku31)さんは12月の中旬、埼玉県南東部のとある駅で、普段は見かけないところに猫ちゃんの絵を発見。なんと電車の車両に描かれていたのです。
正確には車体の下についている床下機器の部分。
この中には電気関係や空気関係の機器などが設置されていて、通常は駅のホームに隠れてしまうため視界に入ってくることがありません。反対側のホームにやってきた電車であれば見えないこともありませんが、特段そこに視線を向ける理由もないニッチな場所です。
この猫の絵は描いてある場所もさることながら、絵そのものも薄っすらとしているため、明らかに目立たなそう。@staku31さんはもともと電車を撮るのが趣味で、当時も車両を撮影している最中だったことから発見できたようですが、周囲の人は猫の絵に気づいていないようだったと言います。
クハE231-3の床下機器に猫いたw pic.twitter.com/PbBaTLjoIl
— たこちゃん最高(ごまいち好き) (@staku31) December 14, 2023
それにしても、誰が何を使ってこんな場所に猫の絵を描いたのでしょうか。撮影者さんの見解によると、「これは床下機器の部分に自然と付着する汚れを、擦って書いたものだと思われます。多分社員さんの遊び心によって描かれたものではないでしょうか。」とのこと。
なるほど、確かに仕事で車体に接近できる社員の方でないと、絵を描くのは難しいかもしれません。また、汚れを擦って描いてあるのであれば消すのは簡単ですし、雨が降っただけで自然と見えなくなってしまうかもしれないため、消えなくて困るということもなさそうです。
多くの人が見向きもしないような場所に、さり気なく猫の絵を描く行為からは、電車を見る人を楽しませようとする心が感じられて微笑ましいですよね。
撮影者の(@staku31)さんは、自身のSNSでさまざまな電車の写真を公開中。
これまでたくさんの電車を撮影してきたけれど、床下機器に猫の絵が描かれているのを見たのは初めてのことだったそうで、今回の件はかなりレアケースのようです。
とは言え、自分があまり意識しない場所には、普段気づかない「何か」があってもおかしくありません。そんな場所にふと何気なく目を向けてみると、意外な光景と遭遇するかもしれない……そんなことを感じさせてくれるエピソードでした。
取材協力:たこちゃん最高(@staku31)さん