猫との交流を通して同意や尊重を学べる、フランスの作家による絵本『にゃっ!』邦訳版が登場

好きな相手にどう接したらいいのか分からない。

好きという気持ちのイメージ写真
心がモヤモヤしてしまう

時に大人でさえ戸惑ってしまうこの感情。子供にとっては成長していく過程で避けて通れない難題のひとつで、幼い子供であれば、好きという気持ちから「触りたい」「抱きしめたい」「捕まえたい」といった感情が湧いてきて、そのまま衝動的な行動に走ってしまうこともあるかもしれません。

でも、それが相手の意思に反していたら?
本当は相手が嫌がっているとしたら? 

そんな「同意」や「他者の尊重」について、猫との交流を通じて学べる絵本『にゃっ!』が7月5日に刊行されました。

猫との交流を通して同意や尊重を学べる絵本『にゃっ!』表紙イメージ
表紙イメージ

これはフランスの絵本作家クレール・ガラロン氏による教育絵本の日本語版で、同意・身体・意思の尊重といった、他者との関わり合いの中で身につけておきたい基本について、かわいい猫のイラストを交えながら紹介した書籍。

感情の赴くままに行動することの是非を、読者に押し付けること無く、自然な形で学ぶことができます。

猫を捕まえたくなる子どもの気持ち by 絵本『にゃっ!』中面イメージ
子どもには自然な気持ちでも…

「ねこちゃんだ! つかまえたいな」
「なでたいなあ」
「たたいちゃおうかな」
「チューしちゃおうかな」
 ……
「でもね ねこちゃんのことが すきなんだ」
「だから 『いい』か 『だめ』か きめるのは ねこちゃんだよ」

自分を守り人を傷つけないために、他者の身体と意思を尊重するのは大切なこと。

それを伝えるための書籍は、小学生やティーンエイジャー向けに数多く出版されていますが、本書は幼児の目線で描かれており、語り手である子どもの姿も登場しないのが特徴。

特定の性別に限定されていないため、男の子でも女の子でも、物語に自分自身を投影しながら読むことができるようになっています。

噛みつこうとする猫 by 絵本『にゃっ!』中面イメージ
猫との交流を通して学べる教育絵本

シンプルな猫のイラストとストーリーで表現されているため、幼少期の思考と行動を育むのにぴったり。小さな子どもに何度でも読み聞かせてあげたくなる一冊となっています。

書名:にゃっ!
著者:クレール・ガラロン
訳者:相川千尋
解説:北原みのり
仕様:四六変/上製 /20ページ
発売:2022年7月5日
発行:アジュマブックス

<参考>
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(C) Ajuma Books

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