怒りがスーッと消える魔法の呼吸を伝授!ネコの物語を通して感情トレーニングを学べる絵本が登場
近年、よく見聞きするようになった「アンガーマネジメント」というキーワード。
アンガーマネジメントとは、1970年代にアメリカで生まれたとされている、怒りの感情と上手に付き合うための心理教育やトレーニングのこと。
怒らないことを目指すのではなく、怒る必要があることは上手に怒り、怒る必要のないことに対しては怒らなくて済むように、怒りを予防し制御するための心理療法プログラムで、以前のアメリカでは犯罪者向けの矯正プログラムに活用されていましたが、現在は一般化され、政治家やビジネスパーソン、プロスポーツ選手のメンタルトレーニングや、家庭内カウンセリング、青少年の情操教育など幅広い分野で採用されています。
一方、職場や家庭などにおいて、その場の感情に任せて相手に怒りをぶつけてしまった、いうのはよくあること。
コロナ禍の環境変化により、大人はもちろん、怒りっぽい子供も増加していると言われており、「イライラする気持ちとの向き合い方が分からない」「自分の怒りをどうにかしたい」と感じている人も多いのでは。
そんな怒りのコントロール術を、猫の物語を通じて学べるのが『カッカしたきもちが スーッときえる ドラのまほうのこきゅう』という絵本。
主人公は個性的な猫たちが暮らしている、ネコまちのリーダー「ドラ」。
ドラは正義感が強いけれど、ちょっぴりおこりんぼうなネコ。つい友だちを怒ってしまい、ひとりぼっちになってしまったドラは、まちの長老から心が落ち着く2つの魔法を教えてもらう……というストーリー。
監修を手掛けているのは、一般社団法人「日本アンガーマネジメント協会」の代表理事を務める安藤俊介氏。
安藤氏は大学卒業後に外資系銀行や民間シンクタンクなどの勤務を経て渡米。アメリカで働いている時、怒りに振り回される自分に苦しんだことをきっかけに、ニューヨークでアンガーマネジメントの手法を学び、その理論や技術を日本へ導入するためアンガーマネジメント協会を設立。
主な著作として『アンガーマネジメント入門』『「怒り」が消える心のトレーニング』などを発表しているほか、教育現場や企業などで講演、企業研修、セミナー、コーチングなどの活動を行っています。
また、本書に登場するフルカラーのイラストは、フリーランスのイラストレーターとして活躍しているボビコ氏が担当。
怒りが消える実践的な方法について、猫の世界の出来事を通じてやさしく紹介しているため、絵本を読みながら親子で感情トレーニングを学べる一冊となっています。
<参考>
・猫で算数を好きになる!物語を楽しみながら足し算・引き算をイメージできる絵本『たすひくねこ』
・もしも飼い猫が人間になったら…?猫と過ごす夢のような一日を描いた児童書「ねこのふくびき」
・猫のマイキーが図鑑になったよ!日英のバイリンガル絵本「マイキー・スタイル・ブック」が発売
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