ネコの熱中症注意レベルを4段階で表示してくれる!猫のための「熱中症週間予報」が9月まで配信中

2022年の今年はまだ6月後半にもかかわらず、早くも最高気温が30度を超える地域が続出するなど、まるで梅雨が明けたような天気と暑さ。特に気温の上がりやすい内陸部では、35℃以上の猛暑日も多く予想されており熱中症対策が呼びかけられていますが、熱中症にかかるのは人間だけではありません。

暑そうに寝転ぶ猫のイメージ写真
猫が暑そうにしていたら注意ニャ

猫は祖先であるリビアヤマネコが砂漠で暮らしていたことから、比較的暑さに強い動物とされていますが、人間と同じように高温多湿な環境にさらされると熱中症にかかる可能性があります。

特に近年は気候変動による異常気象の影響などもあり、熱中症で動物病院に運ばれる猫も珍しくないといいます。

そんな中、ペット向け保険サービスを手掛けるアニコム損保から「猫の熱中症週間予報」が公開されました。

猫の熱中症予防啓発する「猫の熱中症週間予報」イメージ
猫の熱中症危険度がひと目で分かる

これは全国主要10都市における猫の熱中症注意レベルを「やや注意」「注意」「警戒」「厳重警戒」の4段階に分類し、発表することで予防啓発を図る試み。猫のイラストと色分けによってそのリスクを表現しており、色が赤っぽくなればなるほど熱中症のリスクが高いことを表しています。

一見すると、人間向けの週間天気予報や熱中症情報と同じようにも見えますが、結果が全く同じというわけではありません。お天気データに加えて、気象予報士・獣医師の協力のもと、アニコム損保が持つ保険金請求データの中から、猫の熱中症の発生傾向を分析した結果が反映されているのだとか。

その傾向とは、月別や天候別、最高気温別などによる猫の熱中症の発生件数。

同社の保険金請求データによると、猫の熱中症は毎年5月頃から発生件数が増加し、梅雨明けの7月に急増。8月にピークを迎えています。

猫の熱中症の月別発生件数。
猫にとってはこれから危険な時期

続いて天候別に見ると「晴れ」の日が7割を占めていて、たとえ愛猫がエアコンの効いた涼しい部屋で過ごしていたとしても、強い日差しが差し込む日には、カーテンなどで遮ってあげるといった対策が必要。

猫の熱中症の天候別発生件数。
一番多いのは晴れの日ニャ

また、曇りと雨の日でも合わせて3割近く熱中症が発生しているため、これからの季節は太陽が出ていない日でも注意が欠かせません。

では1日の最高気温別に見ると、何度くらいの日が危険なのか。

北日本、東日本、西日本の地域別に、猫の熱中症の発生件数を表したグラフがこちら。

猫の熱中症の発生件数、地域別×最高気温別
自分の住んでる地域をチェック

最高気温は28℃くらいから急増し、ピークを迎えているのが33℃。東日本と西日本は全体的に同じ傾向となっている一方で、北日本においては最高気温による差があまり見られないといった地域別の特徴も見られます。

猫の病気には遺伝や年齢によるものなど様々な要因がありますが、熱中症は飼い主さんが注意して対策することで予防できる「無くせる病気」。

今回取り上げた「猫の熱中症週間予報」は、アニコムグループのSNS公式アカウント(Instagram、Twitter、Facebook、LINE)にて、2022年6月23日(木)~9月29日(木)まで配信されています。

<参考>
愛猫の暑さ対策してる?日本気象協会が「イヌ・ネコの熱中症予防対策マニュアル」を公開
ネコの体感温度を3℃下げてくれる!猫ハウス&熱中症対策としても使える多機能リュックが登場
猫の病死の原因1位「がん」にどう向き合う?特徴や早期発見、治療法などを解説した実用書が登場

(C) Anicom Insurance, Inc.

最近の投稿