引き出しの奥に入るのが好きな黒猫ちゃん、ブラックホールのような暗闇と同化して目だけが浮かび上がる
昼でも夜でも、家の中に光が当たらないスペースというのは少なからず存在するもの。そして、そんな場所は黒い被毛を持つ猫にとって格好の隠れ場所となってしまいます。
黒猫の「こねろく」君は先日、飼い主さんが引き出しを開けた一瞬の隙を狙って中に入り込んでしまったのですが、その時の暗闇への紛れ方は実に見事なものでした。
キッチンの引き出しを開けた先に見える真っ黒な空間。
奥まった場所にあるとは言え、部屋の電気が点いていれば多少なりとも内部が照らされて見えそうなものですが、ここの引き出しの奥は明かりが届かない暗黒の世界。まるで光を飲み込むブラックホールのような漆黒の闇が広がっています。
そして、その中にキラリと光る2つの目。
ゴールドカラーの瞳に縦長の瞳孔があることから、黒猫が潜んでいるであろうことは想像できますが、耳や鼻、口元など他の部分が暗闇に同化していて見えないため、目だけが浮かんでいるかのようにも見えるちょっぴりホラーな光景です。
この写真を飼い主さんがSNSのXに投稿したところ、2万件を超える”いいね”が付くほどの大反響。写真を見たユーザーからは「真っ黒クロスケ」「一瞬、どこにいるのか分からず二度見しました」「同化してるぜ」「引き出しの妖精さん」「ビー玉が宙に浮いとる」など、たくさんのメッセージが寄せられて注目を集めています。
引き出し開けたらすぐ閉めないとこうなります。
— 黒猫のこねろく (@nkknrk) June 13, 2024
ちなみに別にすぐ閉めなくてもこうなります。 pic.twitter.com/XBvRrBtWVb
暗闇の中に溶け込んでいたこねろく君は、引き出しが開いていればほぼ間違いなく入ってくるという、収納スペース好きな猫ちゃん。
この日も飼い主さんが料理をするためにキッチンの引き出しを開けたところ、その音を聞きつけるや否やリビングから飛んでやって来て、そのままの勢いで奥まで滑り込んで行ったというから、今か今かと待ちわびていたのでしょう。
その見慣れた光景に飼い主さんは「まただ」という感じで見守っていたのだそう。
一方、引き出しの奥に入ったこねろく君はすぐには出てこようとせず、数分間ほど暗闇の中で誇らしげな目を浮かべたまま過ごすと、満足したのかのそのそと出てきて去って行ったと言います。
こねろく君は現在7歳の男の子。もともとは母猫が育児放棄して捨てられてしまったところを運良く保護されて、飼い主さんのお家に里子としてやって来た猫ちゃん。
基本的には甘えん坊だけれど、元野良猫ということもあってか警戒心がかなり強い性格なのだそうで、引き出しの中が好きなのも暗闇に同化することで安心できるのかも知れませんね。
飼い主さんが「とてもとても大事な家族です!」と語る黒猫のこねろく君。その何気ない日常風景はXだけでなく、YouTube(@nkknrk)やInstagram(@nkknrk)などでもたくさん公開されています。
取材協力:黒猫のこねろく(@nkknrk)さん