飾りたくなるような写真を撮るニャ!猫を室内で撮影するためのテクニック本「猫の撮リセツ」
雑誌の表紙などを手がける写真家・清水奈緒さんによる、猫を室内でかわいく撮影するための方法を解説した書籍「猫の撮リセツ」が今月発売されました。
本書のテーマは「飾りたくなる写真を撮る」ということ。
猫を飼っている人にとって、愛猫を部屋の中で撮影するのは日常茶飯事ではないかと思いますが、「可愛く撮れた!」と思うことはあっても、実際に飾りたくなるほどの写真を撮るのというのはそう簡単ではありませんよね。
しかし著者の清水さんによると、意外にもちょっとした撮影の基礎知識を押さえておくだけで、飾りたくなるような写真を撮ることができると言います。
例えば、フローリングの板目や、ファブリックの模様のそろえ方、光の入る方向などを工夫したり、愛猫のお気に入りの場所を写真映えするように少し片づけておくだけでも、いつもより上質な一枚に仕上がるのだとか。
さらに「首をかしげさせる」「目線をもらう」など、人と同じように猫にも表情をつくってもらい写真を撮る方法など、知っていないと気づくのが難しい小技の数々が紹介されています。
例えばこちらのページでは「白目を活かす」というテクニックを解説。
猫の白目といえば、白目をむいて眠っているヤバ顔のイメージがありますが(※厳密には、猫が寝ている時に見られるのは白目ではなく瞬膜)、起きている状態で目がくりくりしている時にでも白目を引き出すことは可能で、普段キリッとしている猫でも柔らかく面白みのある表情になります。そして白目は身近にあるものを使って引き出すことができます。
あるいは、こんな風に猫がカメラを覗き込んでいるような写真を撮るためのテクニックも掲載。
一見すると、猫がたまたまカメラを覗き込んでくれたり覗き込んでくれるのを待たないと撮れなそうに見える写真ですが、テクニックを知っていれば撮りたい表情や仕草を引き出すことができるんですね。信頼できる飼い主さんだからこそ見せてくれる表情もありそうです。
そのほか、カメラ目線のもらい方ひとつとっても、色んなシチュエーションが紹介されています。
<おもな章構成>
chapter1 表情を撮る
chapter2 かたちを撮る
chapter3 動きを撮る
chapter4 猫とインテリア
chapter5 もっと飾りたい写真を撮る
また、マニュアル系オートモードや露出補正機能など「撮影の基本」について解説したコーナーもあるので、カメラの設定に不安がある人でも安心。
本書の著者は東京都在住の写真家、清水奈緒さん。シカゴ美術院で写真の基礎を学び、大阪でカメラマンの内池秀人氏に師事したのち、現在は雑誌の表紙を手がけるなど書籍を中心に活動中。自身も愛猫デコちゃんと暮らしている愛猫家の方でもあります。
そんな清水さんは、「”飾りたい”という意思を持つだけでも、写真は必ず変わってくる」と本書の中で述べています。
愛猫のどんな表情や動きを撮りたいか、背景はどうしよう、思い切ってこんな構図は?……そんなふうに意識するだけで普段とは違った写真が撮れるのかもしれませんね。
表情・光・インテリアの工夫など可愛い写真を撮るためのテクニックはもちろんのこと、著者が撮影した猫の写真もたくさん収録されているので、眺めているだけでも楽しめる一冊となっています。
書名:猫の撮リセツ
著者:清水奈緒
定価:1,620円(本体1,500円+税)
判型:A4変
頁数:112頁
発売:2017年10月5日
画像提供:X-Knowledge Co.,Ltd.