動物病院と保護猫カフェがコラボ、院内に猫たちの生活スペースを設置
東京都江戸川区にあるACプラザ苅谷動物病院の葛西橋通り病院で、保護猫との触れ合いや譲渡促進を目的としたスペース「CAT PLAZA with NECO REPUBLIC」が先日オープンしました。
これは日本の猫の殺処分ゼロを目指して保護猫カフェを全国で6店舗運営しているネコリパブリックと、東京と千葉で5つの動物病院を運営しているACプラザ苅谷動物病院が共同で開始した試みで、動物病院内に設けられた保護猫たちだけの専用スペースです。
待合室内にある独立した部屋ではネコリパブリックの保護猫たちが生活しており、ペットの診察で動物病院を訪れる人をはじめ、保護猫に興味がある人なら誰でも500円以上の募金をすることで保護猫たちと触れ合うことができる仕組みになっています。
猫部屋にいる保護猫の数は本記事執筆時点では4匹で、全員が里親募集中。保護猫スペースで触れ合った後に家族として迎え入れたいと思ったら、ネコリパブリックの面談などを経て、審査を通過すれば里親になることが可能。
この保護猫専用のスペースが設置された葛西橋通り病院は、猫の国際的な医学会「ISFM」から、猫に優しい環境が整っている動物病院として国際基準の規格「キャット・フレンドリー・クリニック(CFC)」のゴールドレベルに認定されている施設です。
認定に必要な「猫と犬で待合室や診療室を完全に分離する」「犬の臭いや声が猫に届かないようにする」「猫が怖がらないようにタオルで包んで診察する」などの基準をクリアしており、猫に優しい病院づくりを実施。
そうした動物病院の中に生活スペースがあることで保護猫たちにとっては、安心で安全な医療体制が整った施設で健康管理をしてもらえるほか、さまざまな人々との触れ合いを通じて、新しい家族を見つける機会がたくさん得られる仕組みになっています。
一方、保護猫の里親になることを検討している人にとっては、動物病院で健康管理されている猫をもらい受けることで、譲渡前のカルテを病院が保持したままその後もケアを受けられるほか、保護猫たちを日頃から診察している主治医がいる状態で里親になることができる等のメリットがあります。
また、通常の動物病院には見られない、ネコリパブリックが手がける物販スペースが用意されているのも大きな特徴。可愛い首輪や爪とぎ、マッサージブラシ、キャリーバッグなどの猫用品から、ハンカチやキーホルダーなどの猫グッズまで、動物病院の中にいながらショッピングを楽しむことができます。
保護猫専用スペースに入場する際の募金や、物販スペースの販売収益は保護猫たちの食事代や医療費、保護猫専用スペースの運営費などに充てられます。
ネコリパブリックでは、今回のこの新しい仕組みが広がることで、より多くのネコたちが救われる社会を目指すとしています。
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