画家・竹久夢二の故郷にある美術館で、看板猫のミニ写真展が開催中!猫のダヤンの作者によるスケッチも初公開
大正時代を代表する詩人画家・竹久夢二(たけひさ ゆめじ)の作品を集めた博物館「夢二郷土美術館」本館で、ねこのミニ写真展が行われています。
竹久夢二は絵画や挿絵をはじめ、浴衣や書籍のデザイン、詩や俳句の創作など幅広いジャンルで活躍した作家。
とりわけ絵画では独特な美意識と日本画の技法で描いた美人画を数多く残していて、黒猫を抱く着物姿の女性を描いた「黒船屋」は代表作として知られています。
夢二郷土美術館は、そんな竹久夢二の作品を専門に展示する日本で最初の美術館で、岡山市内・名勝後楽園の外苑に建つ『夢二郷土美術館本館』を中心に、夢二が生まれ育った瀬戸内市邑久町の『夢二生家記念館』と同敷地内に復元した『少年山荘』の3施設で構成。
2016年には同館職員が車に轢かれそうになっていた子猫を保護して本館に連れてきたところ、中庭に住み着くようになり、夢二の長男「虹の助」をもとに「黑の助」と名付け、夢二郷土美術館の「お庭番(おにわばん)ねこ」として任命。以降は気まぐれで出勤しているほか、夢二の描いた猫と黒の助をイメージしたマスコットキャラクターも作られています。
現在行われているミニ写真展は、そんな「黑の助」がやってきて7周年を記念した写真展で、美術館に来てからの約6年半を写真で振り返る展示コーナーが出現。27点の愛くるしい猫写真に加えて、岡山出身のデザイナー・水戸岡鋭治氏が「夢二のねこ」をモチーフにデザインした作品のパネルが14点展示されています。
また、「猫のダヤン」の作者として知られる池田あきこ氏が描いた、夢二郷土美術館のお庭番頭ねこ「黑の助」と「竹久夢二」のスケッチ原画も初公開。ダヤン40周年を応援する「40thパートニャン」として特別展示されています。
会期中は、本館のカフェ&ミュージアムショップ「art cafe 夢二」にて、限定企画を展開中。
カフェでは猫スイーツメニューとして「黑の助のミニアフタヌーンティー」が提供されているほか、ショップでは黑の助のアクリルスタンドやお楽しみ袋なども数量限定で販売。猫のダヤンのミニショップ登場しています。
その他にも、サテライト会場となる夢二生家記念館では、敷地内の少年山荘2階にある「黑の助の部屋」にて、水戸岡鋭治氏によるデザイン作品が13点展示されています。
期間:2023年2月21日(火)~3月31日(金)
時間:9:00~17:00
入館:大人 800円
休館:月曜(祝日・振替休日の場合は翌日)
会場:夢二郷土美術館 本館
住所:岡山県岡山市中区浜2-1-32
<参考>
・猫コレクションも収録!藤田嗣治の作品だけを集めた美術館、約180点の所蔵品を網羅した書籍を刊行
・これは画期的!消せば消すほど黒猫の形に変えられる消しゴム『ネコゴム』サンスター文具から登場
・『猫なんかよんでもこない』の作者、漫画家・杉作氏による初めての絵本『こねこのすりすり』が登場
(C) Yumeji Art Museum