猫を好んで描いたアメリカの路上画家「ミリキタニ」と12名の作家による作品展が6/11〜開催
東京都新宿区西新宿にある2棟建ての高層ホテル・京王プラザホテルで6月11日より、猫や強制収容所、広島などをモチーフに描いたアメリカの路上画家ジミー・ミリキタニと、12人の作家たちによる作品展「アートの力 -猫のまなざし- オマージュ・ミリキタニ展」が開催されます。
同ホテルの本館3Fロビーには有名作家から新進の若手作家まで、現代作家の作品を中心に展示・紹介する小さな美術館「ロビーギャラリー」があり、こころ落ち着くインテリアを配した空間では、絵画をはじめ彫刻、陶器、着物など、さまざまなアート作品が展示されています。
6月11日から始まる展示会では、日系2世としてアメリカに生まれ、生後3ヶ月からは広島で育ち、第二次世界大戦中は日系人強制収容所で暮らしたジミー・ツトム・ミリキタニ(日本名:三力谷 勉/みりきだに つとむ)にフォーカス。
1980年代の後半からはニューヨークの路上で絵を描きながら夢を追ったミリキタニの作品をはじめ、彼の芸術に向かい合う信念がもたらす魅力について、12名の作家によって表現された作品が展示されます。
<出品作家>
ジミー・ツトム・ミリキタニ
秋好恩 (美術家)
出射茂 (画家)
浦山薫 (金属造形作家)
栗田紘一郎(写真家)
笹井祐子 (画家)
佐藤哲郎 (カメラマン)
篠原勝之 (ゲージツ家)
平竜二 (写真家)
田中ゆみ (画家)
友部正人 (シンガーソングライター)
内藤忠行 (写真家)
広田稔 (画家)
ミリキタニが存命中であった2006年には、彼の社会復帰をサポートした映画製作者のリンダ・ハッテンドーフによって、ドキュメンタリー映画「ミリキタニの猫」が公開。
広島や収容所のあったカルフォルニアをともに訪ね、その足跡を追った映像では、ミリキタニを過去と向き合いながらアイデンティティを回復していく一人の魅力的な人物として描写。第二次大戦を経験した日系アメリカ人の現実を通して、正義について問いかける作品が反響を呼び、さまざまな国際映画祭で上映され賞を受賞しています。
期間中は、そんな映画「ミリキタニの猫」と追悼短編「ミリキタニの記憶(2016年、監督:Masa)」を2本同時に上映する「ミリキタニの猫《特別篇》」の上映会も実施。当初はあまり知られていなかった過去を含めてミリキタニの数奇な人生が描かれた作品で、各回上映後にはプロデューサーによるトークが予定されています。
<映画上映会>
6月11日(火)15:00
6月15日(土)10:30、13:00
6月17日(月)15:00
鑑賞料:1,500円
<電話受付(6月1日〜)>
090-4421-3132
イベント概要
名称:アートの力 -猫のまなざし- オマージュ・ミリキタニ展
期間:2019年6月11日(火)~6月19日(水)
時間:10:00~19:00
:10:00~16:00(最終日)
会場:京王プラザホテル 本館3Fロビー
東京都新宿区西新宿2-2-1
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