秋葉原の古民家を保護猫カフェに!ちよだニャンとなる会が支援を募集中
東京・秋葉原で古民家を改修した譲渡型保護猫カフェが2018年10月22日にオープンするのに伴い現在、老朽化している施設の改修費用の一部支援を求めるべくクラウドファンディングで支援者を募集しています。
世界有数の電気街として栄えた秋葉原は、1990年代後半から2000年代にかけてアニメやアイドル、マンガなど日本を代表するサブカルチャーの聖地として人気を博し、近年は大規模な再開発によりオフィス街としての存在感も増しつつあります。
その秋葉原を抱える東京都千代田区は、2000年より飼い主のいない猫の去勢・不妊手術費を助成する事業を推進しており、2011年に全国で初めて「猫の殺処分ゼロ」を達成。それ以来2017年まで7年連続で殺処分ゼロを継続中で、全国的にも猫の保護や譲渡活動に積極的な地域として知られています。
今回支援を呼びかけている「一般財団法人ちよだニャンとなる会」は、2001年より千代田区で飼い主がいない猫の不妊去勢手術を行い、猫の頭数が増えていくのを抑える一方で、子猫や人に慣れた成猫を保護して譲渡する活動を行うなど、行政とボランティアが連携する取り組みを全国に広げて猫の殺処分を減らそうと活動を続けています。
しかし、近年は千代田区において東京駅、丸の内、大手町、有楽町、秋葉原などのビジネス街を中心に大規模な再開発が進み、猫が暮らしていける場所が減少。地域で見守られてきた猫の高齢化や病気、負傷などにより、猫が道端で倒れているなどの相談も増えていると言います。
そのような状況に対応すべく同団体では、保護する猫の対象を広げて譲渡会の開催を行ってきましたが、短い時間で一度会っただけでは中々家族として迎えられるには至らないと判断。保護猫と触れ合える機会を作ることで少しずつ保護猫への関心を高め、気になった時に何度でも同じ猫たちに会える環境が必要であるとの考えから、譲渡型保護猫カフェの開設を決定しました。
物件は昭和27年、上野駅に到着する商売人や観光客が宿泊する施設として建築された旅館「東館」。
時代の変遷のなか20数年前に廃業した古民家で、中央通りから細い道を1本入ると、昭和の風情を残す静かな佇まいを見せています。
しかし建物の老朽化が進んでいるため、土台と基礎から工事を必要があるほか、再生した古民家の中に保護猫カフェの空間設計や内装工事を行うための資金が必要なことから、同団体ではクラウドファンディングサイト「Readyfor」にて2018年10月12日(金)23:00まで支援を募集しています。
譲渡型保護猫カフェのオープン後はお店を拠点として活動を広げていき、千代田区とボランティアが協働で猫の問題に取り組むことで「殺処分ゼロ」の成果をあげてきた「千代田モデル」を多くの人に紹介していく予定であるとしています。
クラウドファンディングでは支援金額に応じたさまざまなリターン(返礼品等)が用意されていますので、興味のある方はチェックしてみては。
店名:旧旅館【東館】内 ちよだニャンとなるcafe
住所:東京都千代田区外神田4-8-12
<最寄駅>
JR総武線 秋葉原駅 徒歩7分
東京メトロ 末広町駅 徒歩2分
<営業開始>
2018年10月22日(予定)
(C) Chiyoda Nyantonarukai